システム思考

Systems Thinking

システム原型 07

予期せぬ敵対関係

STORY

敵となるパートナー:

二つの当事者が協力したいのに、相手が自分の成功を害しているとそれぞれが思っている

挙動(パターン)

システム原型

構造

システム原型

AとBは、パートナーとして協働、それぞれの成功に資する支援をすることでの好循環を意図します(R1:Win-Winループ、一番円の外側を回る)。

ところが、Aが十分な結果が出ていないために、結果を改善する解決策をとる(B2ループ)ことが、Bに対するAの意図せざる妨害となって、Bの成功が思うように上がりません。

Bはまた、十分な結果が出ていないため、結果を改善する解決策をとる(B3ループ)のですが、これがAに対する意図せざる妨害となります。

そこで、AはBに妨害されているからと、自己の結果改善に専念してBを妨害し、BもまたAに妨害されているからと、自己の結果改善に専念してAを妨害するループ(R4:悪循環)が支配的になっていきます。

それぞれ活動量を増やしているのに共に十分な成功を得られない「Lose-Loseの関係」に終わることは、本社・本部・国(A)と支社・現場・自治体(B)の間で、それぞれの成功だけに専念するために妨害する状況や、付加価値連鎖・サプライチェーンなどでの開発・製造(A)と販売・小売(B)の間など、あるいは夫婦や家族メンバー間などさまざまなパートナー間で起こりえます。

あなたの周りにもこのような状況はないでしょうか?
あなたなら、このような状況に陥った場合どうしますか?

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