組織が変わる

組織を育てるサービス・プログラム

システム思考研修

あなたの組織の中で以下のようなことは起きていないでしょうか?

  • ロジカルシンキングなどでロジックを強めているがものごとを捉える視野が狭い
  • 部署別の組織が「たこつぼ化」して部分最適に追われがちである
  • 目の前のことに追われ長期的に大事なことが着手されない
  • 既存ビジネスなど過去の成功体験がしみつき、新規の探索が進まない

このような問題を抱えるとき、組織にシステム思考を導入することが役立つでしょう。今や、VUCA(脆弱、不確実、複雑、曖昧)の時代、それぞれの担当部署に目標を振り分けてフォーカスをさせる経営手法は通じにくくなっています。鍵となるメンバーたちによって全体像の共有し、そのつながりにおける複雑性を理解することが重要となります。

ロジカルシンキングなどのアプローチは、分類整理して、問題を切り分けることで、詳細の複雑性に対処しようとしてきました。そうすることで、比較的に少ない要素に集中し、線形に考え行動することができるので効率が高まります。しかし、VUCAの特徴でもあるダイナミックな複雑性においては、これらの思考回路ではかえってうまく対処することができません。複雑なシステムに適した、新しい言語体系が求められます。

システム思考は、さまざまな部著が全体像やコンテクスト(文脈)を共有し、つながりやフィードバックに注目することで、なぜ複雑なダイナミクスが生じるのかの仕組みレベルを理解し、その知識を共有します。また、複雑なシステムの中で、それぞれの部署が取る行動が、全体としてどのようにトレードオフや副作用を生むのか、その反対にどうすればシナジーや波及効果を生み出せるかの探求や対話を助けます。

あなたの組織にも、新たな言語あるいは思考のOSとして、「システム思考」をインストールしませんか?

狙 い

市場、社会、生態系、組織、職場、家庭などのあらゆるシステムにおいて、つながり、全体像、根源を見るシステム思考とその基本ツールを身につけて、複雑な問題構造のツボを見抜き、変化を創り出す力をつける

プロセス

  • 初日は、会社経営ビジネス演習とその振り返り、グループ討論、ケーススタディ、講義を織り交ぜて、体感と振り返りによる学習を促す。
  • 2日目は、システム思考を実課題に適応するためのシステム思考のプロセスを自組織課題を題材に学ぶ。
  • 3日目は、学んだシステム思考のプロセスを適用し、組織横断課題にグループで取り組む。

期待される効果

  • 繰り返される問題に、同じ対処策を繰り返すのではなく、なぜ繰り返されるのか?と俯瞰してモノゴトを観ることができるようになる
  • 問題の原因を人のせいにするのではなく、その問題をつくり出している構造に目がいくようになる
  • 囚われている自分たちの視野に気づく
  • 関係者を巻き込んで、複雑な問題構造を可視化し、共に探求する土壌を作り出せるようになる

チェンジ・エージェント社では、基本プログラムとして3日間のシステム思考を推奨するほか、受講者の目指すレベルに応じて、10日~15日間程度のプログラムを用意しています。

基本プログラムは以下のような概要です。

◎1日目 システム思考/経営戦略演習
◎2日目 システム思考プロセス/メンタルモデル
◎3日目 実践課題/レバレッジポイント

 

1日目

システム思考の導入

  1. 導入
  2. 経営戦略演習「未来水産株式会社」
  3. 経営戦略演習振り返り
  4. システム思考とツールの紹介
  5. レバレッジのある働きかけを探る
  6. 身近な課題への活用
  7. まとめ&振り返り

2日目

システム思考プロセス(1)

  1. システム思考のプロセスとツール概要
  2. ループ図ノック
  3. 個人課題の定義/目標の設定
  4. パターンを見る
  5. 構造の仮説を立てる
  6. メンタル・モデル
  7. ループ図振り返り
  8. グループ課題設定
  9. 情報収集について
  10. まとめ【課題】

3日目

システム思考プロセス(2)

  1. 導入
  2. 個人課題のループ図を振り返る
  3. グループ課題(1)時系列変化パターングラフ
  4. グループ課題(2)ループ図
  5. グループ課題(3)メンタルモデル
  6. グループ課題(4)レバレッジポイント
  7. 全体発表・講評
  8. まとめ・学びの収穫

*その他

―システム原型
―ストック&フロー図
―プロトタイピング(U理論、デザインシンキングなど)
など

≪受講者の声≫

  • 同一テーマを複数人で考えることで、見落としていたことや気づかなかったことに視野が広がることを実感した。
  • 課題/問の立て方により思考の広がりが変わることを理解した。また思考法を進める中で一方向ではなく課題に立ち返って再度本質的な課題を再考しながら進めていく点が良かった。
  • 議論を通じて、システム思考とはコミュニケーションツールである事を感じることが出来た。ある程度風通しの良い職場でないと率直な意見交換はできないが、システム思考(ループ図)の考え方を広めることは組織の風通しを良くする方法になりうると感じた。
  • ループの力を借りる(=当事者が勝手に動き出す)ので働き掛ける力は小さくても大きな力を生み出せるということを理解した。現実を観察する力を研ぎ澄まさないと発見できないのがレバレッジポイントなので、もう一段、先入観を捨てて、事実を注意深く見ていきたいと思う。回を経るごとに、知識が統合され増幅し、学びが深まっていくのを体感できる、稀な研修だと思う。
  • 今まで受けてきた、このような思考法を学を研修と比較しても、適用の範囲や適用の可能性の両方が広いと感じました。システム思考のツール、たとえばループ図などはすぐに自分の業務に活かせるとともに、システム思考の考え方自体も、身の回りの課題解決に役立つと思います。
  • 単なる物事の因果関係だけでなく、時間の経過による動態的な変化や影響を考える点が長期的に問題を考えるときに、大きく役立ちそうだと考えるため大変有益なプログラムだと思った。

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