組織を育てるサービス・プログラム
ビジネスシミュレーション研修
システム思考、学習する組織、リーダーシップ、ビジョンや戦略についてどのような学び方が効果的でしょうか? 本、講義、討論、ケーススタディなどさまざまなアプローチが取られます。しかし、「知る」と「できる」の違いは大きく、習得したつもり、わかったつもりに終わってしまう危惧もあります。
どうしたらより効果的に学べるのでしょうか?
チェンジ・エージェント社では、アクション・ラーニングや問題解決型学習(PBL)と並行して、ビジネスシミュレーションのメソッドを積極的に採り入れています。経営者としてのロールプレイを通じたビジネスシミュレーションは、MITなどのさまざまなビジネススクールで活用されています。また、ピーター・センゲが1990年に「マイクロワールド」という仮想世界での学習が、経営における危険の予測、全体像の把握、レバレッジの発見など経営者に求められる体験や洞察を習得できる新たな学習メソッドとして紹介しています。
チェンジ・エージェント社は、卓越したシステム思考家にして、元国際ゲーム・シミュレーション協会会長でもあるデニス・メドウズ氏をアドバイザーに迎え、ビジネスシミュレーションを活用した研修を18年にわたって設計、運営してきました。とりわけ、組織や社会といったシステムがどのようなものであるか、そうした複雑なシステムの中でどのように学び、リーダーシップを発揮する必要があるかについて、高いインタラクティブ性と体感を通じて参加者たちが主体的に学ぶことができます。
ビジネスシミュレーションは数多くありますが、日本での導入実績からもっとも人気のあるのは以下の4つのプログラムです。
演習名 |
概要 |
備考 |
グリーン&グレート |
コンサルティング会社を経営し、プロジェクト選択と入札価格、CSR施策、人員採用・研修・割当・マネジメントの意思決定を通じて、企業価値と評判の最大化を目指す |
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ピープル・エキスプレス |
格安航空会社を経営し、マーケティング、設備投資、組織に関する意思決定を行って、企業価値の最大化を目指す |
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未来水産株式会社 |
漁業会社を経営し、設備投資と稼働設備の資源配分の意思決定を行って、企業価値の最大化を目指す |
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ビールゲーム |
ビール流通のサプライチェーン上の役割を担当し、発注量意思決定を行って、与えられた潜在需要下でのコスト最適化(利益最大化)を目指す |
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ロールプレイを通じた体験について振り返るアクション・ラーニング型の研修
「グリーン&グレート」
国際コンサルティング会社経営のビジネスシミュレーション
本セミナーでは、参加者が数人毎のグループを形成して、国際的なサステナビリティ課題に関するコンサルティング会社の経営を行うロールプレイに始まります。高まり続ける顧客の要望と他の会社との競争にいかに対処するか中長期の戦略を策定し、そのロールプレイを通じた体験について振り返るアクション・ラーニング型の研修です。
CSR/CSV、SDGsやESG投資などの潮流を受けて、企業の財務パフォーマンスの側面だけではなく、非財務パフォーマンスの側面も合わせて戦略を組むための要諦となる事業システムや人財マネジメントが学習ポイントの一つとなります。また、このような事業環境、事業戦略、人財の相互作用についてループ図によって構造化する演習を通じて、特定状況における学びを別の状況への学びへとつなげると共に、システム思考の実践プロセスについても学びます。
「ピープル・エキスプレス」
~ベンチャー企業経営のビジネスシミュレーション
成長市場ながら既存の大手がひしめく競争環境に、低価格とサービス品質で打ち出したベンチャーの経営陣たち。役員たちの才覚で、設備と市場を次々と開拓し、先進的な組織・人材方針で人材を惹きつけて、事業の拡大を図ります。あなたがCEOなら、どう戦略を策定し、また、変化する環境に適応していきますか?
本研修では、参加者が数人毎のグループを形成して、ベンチャー企業を立ち上げるの経営を行うロールプレイを行います。主たる意思決定は、1)価格及び広告予算、2)設備投資、3)人員採用に関するもので、成長市場において既存・新規企業と競い合いながら、累積利益の蓄積を図ります。
モデルとなった企業は、ハーバード大学のケーススタディでも人気が高く、MITのピーター・センゲのベストセラー書『学習する組織(旧版:最強組織の法則)』にも取り上げられたピープル・エキスプレス社です。グループで戦略の論点を検討して、戦略仮説を構築して、シミュレーションを行います。
シミュレーションの結果について省察をして、構造的に分析を行い、新たな戦略仮説を構築します。また、事業環境、事業戦略、人財の相互作用についてループ図によって構造化する演習を通じて、特定状況における学びを別の状況への学びへとつなげると共に、システム思考の実践プロセスについても学びます。
成長市場において人材や設備の拡大を図る文脈で損益の責任を負う立場を訓練したい方、あるいはシステム思考を事業戦略の文脈で活用したい方に最適です。また、学習する組織やシステム思考に関して、さらに研鑽したい方にもお薦めです。