• 【チェンジ・エージェント】システム思考でエネルギー・気候政策を考える(2)「時間遅れと資本ストック回転」
2022/06/13 12:34

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【チェンジ・エージェント】システム思考でエネルギー・気候政策を考える(2)

◆◇◆ 目次 ◆◇◆

  • 【1】システム思考でエネルギー・気候政策を考える(2)「時間遅れと資本ストック回転」
  • 【2】東洋思想で視点を変える(2)
  • 【3】変革リーダーズセミナー「東洋思想からの学び:リーダーとしての自分を磨く(「孫子」編)」
  • 【4】その他現在募集中のセミナー

はじめに

梅雨入りの季節となりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

今号のメルマガでは、「システム思考でエネルギー・気候政策を考える」シリーズ第2弾として、「時間遅れと資本ストック回転」を紹介します。私たちは、売上・利益、販売・生産量、収入・支出などに一喜一憂することが多いですが、これらの数値はみなフロー変数に関連するものばかりです。こうしたものに中長期には、資本、顧客・生産能力、富などのストック変数によって大きく左右されます。気候変動やエネルギー問題を考える上でも、フローだけでなく、エネルギーを生産、消費する設備や機器のストック、温室効果ガスを排出あるいは吸収するストックなどがどのようにフローと相互作用するかを理解することが、中長期に大きな効果を生み出すレバレッジを理解する鍵となります。

「東洋思想で視点を変える」では、価格競争、軍拡競争などへのシステム原型「エスカレート」の状況における孫子の知恵について紹介します。 また、今号での紹介セミナーもまた、孫子についてです。毎回、東洋思想の古典を一冊取り上げ、リーダーシップ開発の観点から学ぶ機会にしている「東洋思想から学び:リーダーとしての自分を磨く」シリーズの紹介です。

3年ぶりに欧州に出張しました。フランス、オランダ、ストックホルムの3カ国で、それぞれ役員を拝命している組織の役員会議及び主催イベントが開催され、欧州メンバーを中心に議論や対話を行ってきました。ウクライナでの戦争や気候危機などのさなか大変緊張感のある場が多くありました。一方で、訪問した国々では高いワクチン摂取率や罹患率を背景に、コロナ禍の面では大幅な規制緩和に向かっている状況での訪問となりました。欧州内においては、対面での会議・会合を開催する機運が高まる風潮の中で、久々に多くの仲間と交わる機会となりました。今後、国際的には対面とオンラインを合わせたハイブリッド会議への移行を予感させます。一方で、ハイブリッド会議の開催には、それぞれの慎重意見があるだけでなく、運営上のハードルも上がります。チェンジ・エージェントも今後、ハイブリッドあるいは対面を探りながらも、効果的なワークショップの開催に向けて邁進することを心がけていきます。皆様におかれましても、どうぞ、ご安全に、お元気にお過ごしください。

小田理一郎

【1】システム思考でエネルギー・気候政策を考える(2)「時間遅れと資本ストック回転」

気候・エネルギー政策においてさまざまな施策がある中で、1.5℃目標の達成は単一の政策・施策では難しいことを前回の記事では紹介しました。「銀の弾丸」に頼るのではなく、相乗効果やトレードオフなどのシステム的な効果をふまえて、組み合わせていく必要があることがポイントでした。では、どのような政策の組み合わせがレバレッジの高い効果を生み出すのでしょうか?
今回は特に、高炭素から低炭素への移行について、システム思考の視点から考えていきます。

▼つづきはこちら
https://www.change-agent.jp/news/archives/001468.html

【2】東洋思想で視点を変える(2)

システム原型の「エスカレート」は、互いに相手より一歩先にいこうという意思決定が引き金となって始まる自己強化型のフィードバック構造です。主な例に、価格競争や、軍拡競争があります。このようなエスカレートの構造を回避するにはどうすればよいのでしょうか。中国古典の『孫子』からそのヒントを探ります。

▼つづきはこちら
https://www.change-agent.jp/news/archives/001479.html

【3】変革リーダーズセミナー「東洋思想からの学び:リーダーとしての自分を磨く(「孫子」編)」

『孫子』は紀元前500年ごろの中国春秋時代に、戦の際の心得や戦術などが記された書です。 現代ではビジネス界でも大前研一氏や孫正義氏、ビル・ゲイツ氏、名将と言われるサッカー監督のフェリペ・スコラーリ氏などの勝負師の愛読書としても知られています。

なぜ2000年以上前の、兵法書が、今でも多くのリーダー、ビジネスパーソンの心を掴んで離さないのでしょうか。めまぐるしく変わる環境の中で、競争が激化する現代において、「春秋十二列国」と呼ばれる強国が覇を競い合う戦乱の世に、生き残るための原理原則を説いた『孫子』から学べることとは?

関心はあるもの古典の原書をひとりで読むのは腰が重い、古典をどう応用すればよいかわからない、などの声も聞かれますが、​​本コースでは、現代の文脈に即して抽象度をあげ​​​​丁寧に読み解きます。また参加者同士の対話で実践的で多様な視点取り入れながら、自身の思考を深め学びや気づきを促したい方、リーダーとしてのネクストステップにつなげたい方におすすめです。グローバルな活躍を求められるリーダーの方にも、世界中で読まれる『孫子』は、改めて東洋の古典にふれるきっかけにしていただきやすいコースです。

西洋思想に基づく近代科学技術文明が行き詰まりが指摘される現代において、東洋思想は、東洋の価値観、多様な価値観を求める時代の流れと共振し、新しい可能性を秘めたものとしていま揺り戻しのよう世界中で見直されています。思考の枠組みを見直し、視野を広げ、リーダーとしてぶれない軸、これからの時代に必要な社会、組織、リーダーとしてのあり方を探求したい方は、ぜひご活用ください。

▼お申込み・詳細はこちら
https://www.change-agent.jp/events/001473.html

【4】その他現在募集中のセミナー

▼≪オンライン≫「システム思考トレーニング」2日間集中コース(基礎・実践)
6月23日-24日
8月23-24日

▼≪オンライン≫変革リーダーズセミナー「行動探求〜変容を導くリーダーシップ」
7月5日-6日

▼≪オンライン≫変革リーダーズセミナー「学習する組織5つのディシプリン」
7月26日-27日

▼≪オンライン≫「システム思考家実践道場」
2022年度上期(全6回)

発行元:有限会社チェンジ・エージェント
東京都台東区浅草橋1丁目19−10 PF浅草橋ビル 5F
Tel:03-5846-9660
https://change-agent.jp


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