• 【チェンジ・エージェント】SSIR-Jの伝説のアーティクル(3)「システムリーダーシップの夜明け」
2024/09/30 15:11

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【チェンジ・エージェント】SSIR-Jの伝説のアーティクル(3)「システムリーダーシップの夜明け」

◆◇◆ 目次 ◆◇◆

  • 【1】SSIR-Jの伝説のアーティクル(3)「システムリーダーシップの夜明け」
  • 【2】学習する組織セミナー「学習する組織 5つのディシプリン」
  • 【3】システム思考実践発表会 2024年度(オンライン)
  • 【4】その他現在募集中のセミナー

はじめに

2024年9月30日
皆様、

この夏の度重なる台風、集中豪雨、洪水などの災害を憂い、被害に遭われたみなさまへお見舞い申し上げます。地震に引き続き水害に見舞われた能登地方のみなさまには、一日も早い復旧・復興を願います。

さて、今号のメルマガでは、スタンフォード・ソーシャルイノベーションレビュー・ジャパン(SSIR-J)の伝説のアーティクルの第3弾、「システムリーダーシップの夜明け」です。チェンジ・エージェント社設立時より、メンター・友人として導いてくれたピーター・センゲ、ハル・ハミルトンらの記事をこうして紹介するのは感慨深いものがあります。学習する組織のディシプリンを基盤としながらも、舞台を組織から社会へと広げ、また、先進的なリーダーシップ論を取り込んだ実践モデルとその意義を紹介します。

他に、学習する組織の理論と実践は、組織内でも組織間でも、あるいは社会でもその有用性を高めています。定番となった「学習する組織 5つのディシプリン」をはじめ、「システム思考実践発表会」「システム原型入門道場」や社会変革セミナーシリーズなどのセミナーを紹介します。

今月は、再度欧州はハンガリーへと出かけ、サステナビリティ分野における研究者、実践者、教育者などが集う国際ネットワークの年次ミーティングを主催運営しました。今回のテーマは、「スケールを超えて食料システムの変容を図る」です。このネットワークでは、メンバーにより取り組む課題はさまざまですが、食料と農業はその中でも多くが直接、間接に関わるテーマです。欧州、南北アメリカ、アフリカ、アジアなどでの課題や実践を振り返り、どのような施策や対話を展開するかについてディベートがなされ、また、自己組織的に形成されるグループによる協働プロジェクトの探求が進められました。

今年のミーティングでとても印象的だったことが二点あります。ラーニング・ジャーニーとして出かけたハンガリー南部のエコ・ファームでは、主食である麦について全面的に有機農業に移行しても、収穫量は落ちず、インプット投入がほぼゼロになったことで非常に高い収益を上げていることでした。有機で栽培した麦を、昔ながらの石臼技術で繊細な製粉を行い、そしてこだわりのパンを敷地内で焼き上げて地域内で安定した買い手がついています。さらに、土地ローテーションでは豆栽培や放牧を組み合わせて、化石燃料への依存は最低限に、高いレベルでの土地と景観のスチュワードシップを実践していることが印象的でした。

もう一点は、今回紹介する記事の執筆者の一人、ハル・ハミルトンが十数年ぶりに参加し、サステナブル・フード・ラボの近年の活躍や今取り組んでいる課題の最前線の話を聞けたことです。そろってビールを飲みながら、昔話に花を咲かせることができました。企業、NPO、政府などからの猛者たちを集めながら、歯に衣着せぬ語りっぷりとリーダー育成への想いは、歳を取っても相変わらず健在でした。

9月も終わりになってようやく暑さも一段落したようではありますが、まだまだ台風や豪雨などには油断がなりません。みなさま、どうぞご無事にお過ごしの上、秋を存分に楽しんでいただけますことを願います。

小田理一郎

【1】SSIR-Jの伝説のアーティクル(3)「システムリーダーシップの夜明け」

高度に相互依存しグローバル化する今日の社会において、気候変動や貧困、格差による不公正などの課題の多くは、一組織や一国だけでは解決できないことが増えています。それゆえに、システム全体を見据え、集合的に問題に取り組む「システムリーダーシップ」が求められています。システムリーダーシップとは?システムリーダーに求められる能力とは?

スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー・ジャパン(以下、SSIR-J)の第二フェーズの開始にあたって「伝説のアーティクル」と命名された人気の論文記事を順次紹介しています。今回紹介するのは、「システムリーダーシップの夜明け:変化を起こすのではなく、変化が生まれるように導く」です。執筆は、『学習する組織』著者のピーター・センゲ、サステナブル・フード・ラボの共同創設者ハル・ハミルトン、そして「コレクティブ・インパクト」を提唱するジョン・カニアです。

▼つづきはこちら
https://www.change-agent.jp/news/archives/001959.html

【2】学習する組織セミナー「学習する組織 5つのディシプリン」

変化する複雑な環境の中で、最適な組織システムをデザインするために、システム思考を中心に、組織学習理論や、認知行動科学などの研究成果を盛り込んで開発されたのが「学習する組織」です。

本研修コースでは、学習する組織に必要とされる5つの学習領域「システム思考」「メンタル・モデル」「自己マスタリー」「チーム学習」「共有ビジョン」を、包括的に学ぶ二日間のコースです。

常に高い目的意識で高みを目指すチームの学習に終着点はありませんが、このプログラムの内容を実践することで、チーム単位であれば半年から1年程度の間に「学習する組織」に変わることを目指します。その実践の基本動作と考え方を、二日間で身につける、現場リーダー及びネットワークリーダーのためのセミナーです。

【開催日】
2024年11月21日-22日
▼お申し込み・詳細
https://www.change-agent.jp/products_services/leaders/learning_org/lo01.html

【3】システム思考実践発表会 2024年度(オンライン)

システム思考は実践を重視します。システム思考家 実践道場では、システム思考のプロセスやツール、現実の課題に適用して、人や組織にとってのよりよいあり方や運営方法を模索すると共に、システム思考の実践について互いに研鑽しています。

このたび、道場での実践と研鑽の成果について発表し、討論することで、日本におけるシステム思考実践のさらなる普及やレベル向上を目指し、システム思考家実践発表会を開催することとしました。発表事例について、参加者による投票と審査員による評価によって、優秀な事例報告の表彰も行います。

事例発表にエントリーできるのは、チェンジ・エージェント社の提供するシステム思考家実践道場とシステム思考トレーニング実践編の過去の参加者です。

詳細は下記をご覧の上、この機会に、ふるってエントリーください。

【開催日】
2024年10月27日
▼事例発表エントリーはこちら
https://www.change-agent.jp/events/systemthinkingpresentation2024.html

▼(発表なし)参加申し込みはこちら
https://www.change-agent.jp/events/001948.html

【4】その他現在募集中のセミナー

※日程により実施形態、内容が異なります。(オンライン形式または、都内実地集合形式)詳細はリンク先に記載の各日程の募集ページよりご確認ください。

▼「システム思考トレーニング」2日間集中セミナー
2024年10月17-18日、11月28-29日(都内会場・集合研修)

▼社会変革セミナー「社会的インパクトを測定する:アウトカムと指標」
2024年12月5-6日(都内会場・集合研修)

▼変革リーダーズセミナー「行動探求〜変容を導くリーダーシップ」
2025年2月20-21日(都内会場・集合研修)

▼システム原型 入門道場
2025年1月〜3月全5回(オンライン)

発行元:有限会社チェンジ・エージェント
東京都台東区浅草橋1丁目19−10 PF浅草橋ビル 5F
Tel:03-5846-9660
https://change-agent.jp


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