• 【チェンジ・エージェント】タイタニック号沈没をシステム思考で考える
2023/07/19 12:51

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【チェンジ・エージェント】タイタニック号沈没をシステム思考で考える

◆◇◆ 目次 ◆◇◆

  • 【1】タイタニック号沈没をシステム思考で考える
  • 【2】アダム・カヘン『それでも、対話をはじめよう』 完全新訳発刊のお知らせ
  • 【3】アダム・カヘン氏講演録「共に変容するファシリテーション」(続編)
  • 【4】変革リーダーズセミナー「行動探求〜変容を導くリーダーシップ」(9月6-7日開催)
  • 【5】現在募集中のセミナー

はじめに

みなさま、酷暑を予感させる暑い日々が続きますがご無事にお過ごしでしょうか? 世界では平均気温が7月3日から5日連続で観測史上最高記録を更新し、7月7日には17.20℃を記録しました。その後も7月17日まで15日連続で、昨年までの最高記録であった16.92℃(2016年8月)を超える気温で推移しています。

さて、最初の記事は、タイタニック号沈没についてシステム思考で考える記事です。エンジニアリングに関する歴史家であり、システムの視点から失敗事例を研究してきたヘンリー・ペトロスキー氏を追悼して、文献などからループ図を起こして見ました。時系列変化パターングラフの代わりにタイムラインを引き、本来機能するはずの安全メカニズムがなぜ機能しなかったかを表現しています。二度とあってはならないような事故から、私たちは何をどのように学べるかの参考になれば幸いです。

次いで、チェンジ・エージェントが関わった新しい書籍『それでも、対話をはじめよう』のお知らせです。世界的ファシリテーターであるアダム・カヘンの原点とも言える最初の著書『Solving Tough Problems』(邦題「手ごわい問題は、対話で解決する」)が廃刊となったことを受けて、今回完全新約での復刊となりました。チーム学習やチーミングに欠かせない、「4つの話し方・聞き方」モデルについて詳しい解説を加えています。対話ファシリテーションの入門、あるいは原点を考えるのにお薦めの一冊です。

アダム・カヘンの第5作『共に変容するファシリテーション』発刊を記念して来日公演を行いました。3月10日に行った講演は、ファシリテーター向けに行われました。ここで、アダムはファシリテーションを、「人々が協働して変化を創造することを支援する」と定義していますので、職業的なファシリテーターに限定されるものではなく、幅広い意味で集団での変化創造に取り組む人に向けた講演です。彼の30年以上にわたるファシリテーション実践から導き出した理論「変容型ファシリテーション」についての続編です。

世界的に著名なファシリテーターであるアダム・カヘンやオットー・シャーマーに大きな影響与えた人物の一人がビル・トルバート氏、ボストン大学経営大学院の学長だった方です。そして、彼のリーダーシップ実践理論をまとめたものが「行動探求」です。変容を導くリーダーシップがどういったものか、2日間で学ぶコースを提供しています。他、現在募集中のコースをご覧ください。

日本では九州、中国、北陸、東北など多くの地域で豪雨・洪水の被害が出ておりますが、被災した地域の皆様に申し上げます。皆様、暑い夏が予感されますが、どうぞご自愛の上、お元気にお過ごしください。

小田理一郎

【1】タイタニック号沈没をシステム思考で考える

Image credit:Nan Fry titanic/Flickr

2023年6月、タイタニック号の残骸を見学する潜水艇「タイタン」が行方不明となり、乗船した5名が死亡する悲しい事故が起こりました。この事故の原因は今後の調査の結果を待つところですが、こうした人間のリスク行動と技術の進化の相互作業による失敗の歴史は数多くあります。

なぜタイタニック号は事故を回避、緩和できなかったのでしょうか?
失敗の事例から何を学べるでしょうか?
この記事では、ペトロスキー氏が考察したタイタニック号の沈没について、システム思考で考えます。

▼つづきはこちら
https://www.change-agent.jp/news/archives/001831.html

【2】アダム・カヘン『それでも、対話をはじめよう』 完全新訳発刊のお知らせ

15年以上読みつがれてきた不朽の名作、世界的ファシリテーターのアダム・カヘン氏の原点となる名著(旧著書名『手ごわい問題は、対話で解決する』)が 完全新訳&解説つきで装い新たに復刊しました 。翻訳、解説はチェンジ・エージェント社代表の小田理一郎が担当させていただきました。

アダム・カヘン氏はアパルトヘイト後の南アフリカの政権以降、コロンビアの内戦など、世界50カ国以上で、異なる意見を持つ人々と共に数々の困難な問題を対話を用いたファシリテーションによって解決へと導いてきました。彼が目の当たりにしてきた数々の事例から、そうした困難な状況の中で、対話によってどのような未来をつくることができるのか、逆に対話が上手くいかない場では何が起こっているのかを、著者が実際に経験したエピソードをもとに解き明かします。

対話を始めてみたい方、対話の原点をじっくりみつめたい方にお薦めの一冊です。

▼詳しくはこちら
https://www.change-agent.jp/news/archives/001838.html

【3】アダム・カヘン氏講演録「共に変容するファシリテーション」(続編)

アダム・カヘン氏は、ファシリテーションに必要な動きは10個であるといいます。それぞれの動きをいつ、どのタイミングで行えばいいのかを知るために重要なこととは?

前回に引き続き、この講演録では、南アフリカのアパルトヘイト問題をはじめとして、難しい状況に向き合い続け、解決に導いてきた世界的ファシリテーターのひとりであるアダム・カヘン氏の日本での講演(2023年3月10日実施)の内容をお届けします。

▼つづきはこちら
https://www.change-agent.jp/news/archives/001836.html

【4】変革リーダーズセミナー「行動探求〜変容を導くリーダーシップ」(9月6-7日開催)

学習する組織のアプローチは、自立、自律した社員たちの自主性や自己組織化を重視しますが、それは経営者や管理職層の役割がなくなったことを意味するわけではありません。むしろ、「補完原則」と言われるように、それぞれの現場の自主・自律を促すと共にそれだけでは解決できえないような、上位階層独自の新たな役割を果たすことが求められます。

このようなリーダーシップは、現場を牽引する機関車のようなリーダーシップとは大きく異なる、より新しいスタイルのリーダーシップの発揮が求められます。ボストン大学MBAプログラムを全米屈指のプログラムに変容した、ビル・トルバートの提唱するリーダーシップ実践、「行動探求」について学んでみませんか?学習する組織の自己マスタリーとメンタルモデルを深め、「VUCA」時代に必要なリーダーシップのあり方を2日間で学びます。


▼お申込み・詳細はこちら
https://www.change-agent.jp/products_services/leaders/leadership/ls01.html

【5】その他現在募集中のセミナー

※日程により実施形態、内容が異なります。(オンライン形式または、都内実地集合形式)詳細はリンク先に記載の各日程の募集ページよりご確認ください。

▼学習する組織セミナー「学習する組織 5つのディシプリン」
2023年8月4-5日(都内会場・集合研修)

▼「システム思考トレーニング」2日間集中コース(基礎・実践)
2023年8月22-23日(都内会場・集合研修)、10月26-27日(都内会場・集合研修)

▼社会変革セミナー「社会的インパクトを測る」
2023年11月9-10日(都内会場・集合研修)

▼社会変革セミナー「変化の理論(TOC)〜なぜ、どのように変化が起こるのか」
2024年3月14日-15日(都内会場・集合研修)

発行元:有限会社チェンジ・エージェント
東京都台東区浅草橋1丁目19−10 PF浅草橋ビル 5F
Tel:03-5846-9660
https://change-agent.jp


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