システム思考

Systems Thinking

ビジネス編

口コミによる普及モデル

ある商品の潜在顧客がその商品を新規に購入すると、顧客へと変わります。つまり、「新規購入」が増えると、「潜在顧客数」が減ると同時に、「顧客数」が増えます。

顧客が友人や知人と会話することによってある確率で、その友人や知人もその商品を購入します。顧客が期間当たり、一人当たりで、どれくらいの人と会話するか(「一人当たり会話頻度」)と顧客数によって、期間当たりの「会話頻度」が決まります。会話のうち、「潜在顧客との会話頻度」が何回かを求めるには、「総人口に占める潜在顧客数」の割合(「潜在顧客数」/「総人口」)を「会話頻度」にかけあわせれば推定できます。潜在顧客数との会話の結果購入にいたる確率を「購入率」で表せます。

顧客数が増加すると、会話頻度が増加し、他の条件が同じとすれば、潜在顧客との会話頻度が増加します。そうすると、新規購入が増加しますので、顧客数はますます増加します。

一方、潜在市場規模を一定とした場合には、顧客数が増えるに従い、潜在顧客数が減少します。(顧客として顕在することによって、もはや潜在顧客ではなくなるからです。)潜在顧客数が減ると、潜在市場規模に占める潜在顧客数の割合が減少し、その結果顧客と潜在顧客との会話頻度は減少します。それによって、新規購入は減少します。

ループ図 見る

このモデルから、あなたはどのような戦略を提案しますか?

(初期、成長期、成熟期のそれぞれどのような戦略が有効でしょうか?)

このモデルに加えるべきほかのフィードバックは何でしょうか?

商品・サービスの種類によって、どのような変更が加えられるでしょうか?

※このモデルでは、商品普及の基本構造を説明するために、他の重要な変数やフィードバックを意図的に省いています。また、構造や用語について、商品・サービスの種類によって異なる場合がありますが、ここでは一般的な構造として例示しています。

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