学習する組織 セミナー
学習と適応によって個と組織の相互発展を図る「学習する組織」セミナー
目的を達成するために互いを必要とする仲間が集まったときに、チームが形成されます。それぞれが知識やスキルをもっていても、チームとしてパフォーマンスを出せるとは限りません。メンバーがそれぞれ努力しながらも全体ではちぐはぐな結果に終わったり、あるいはチームの風土がメンバーの知性と感性の発揮を抑制したりするやもしれません。部分最適や官僚制の病はいたるところにあるものです。
対照的に、マサチューセッツ工科大学のピーター・センゲの提唱する「学習する組織」は、チームがそれぞれのメンバーを支援し、また、メンバーたちがチームを支援することで、人とチームの相互発展をするような組織を目指します。多様性が活かされながらも、全体としての統一感がある組織です。
どのようにこうしたチームを築くことができるのでしょうか? ピーター・センゲは、5つのディシプリンを掲げ、それらを個別に実践するのではなく、バランスよく統合することを提唱します。
- 自己マスタリーは、自分が心から求めている結果を生み出すために、自身の能力と意識を絶えず伸ばし続けるディシプリンです。学習する組織をつくるには、メンバー個々人が志を持って自己を磨き、創造的な姿勢でものごとに取り組むことが不可欠となります。
- メンタル・モデルとは、頭の中にある現実を模したモデルであり、思考の前提や枠組みとなるものです。効率的な思考や行動を可能にする反面、バイアスや思い込みを生み出します。ここでのディシプリンは、自らのメンタル・モデルに効果的に対処する能力と意識を磨くことです。
- チーム学習は、グループで一緒に探求、考察、内省を行うことで自分たちの意識と能力を共同で高めるディシプリンです。チームとして自分たちの話し方と聞き方を、儀礼的な会話から討論、内省的な対話、生成的な対話へと高める能力を築きます。
- 共有ビジョンのディシプリンは、組織全体で共有する使命、ビジョン、価値観に関わります。それは、組織全体で互いに個人ビジョンを聞き合い、共有ビジョンを紡ぎ、今の現実と対比して未来に対して創造的な姿勢で取り組むことです。
- システム思考とは、ものごとのつながりや全体像を見て、その本質について考えるディシプリンです。システムとは相互作用する要素の集合体です。組織や事業や市場の部分だけ見てもその複雑な動きは理解できず、システムの全体を捉えることが必要です。
(小田理一郎著『「学習する組織」入門』より)
チェンジ・エージェントの学習する組織 セミナー
システム・リーダーシップを展開する上では、目的に向けて効果的に行動するチームや仲間たちが必要であり、また現状やビジョンに関しての共通理解が求められます。ピーター・センゲの提唱する「学習する組織」においては、「志を育成する」力、「システムを理解する」力と合わせて、「共創的な対話をする」力を個人レベルと組織レベルで高めていきます。ラグビーの「one for all, all for one」がごとく、学習と適応を通じて個人と組織が相互発展を目指す組織です。
チェンジ・エージェント社では、この「学習する組織」における5つのディシプリンの智慧、技、実践を学び、また、チームメンバー間や組織を越えたステークホルダー間で共創的な対話を展開するためのファシリテーションに関する以下のセミナーを提供しています。
※「学習する組織を導くリーダーシップ集中プログラム」は、チェンジ・エージェント・アカデミーをご覧下さい。