学習する組織 セミナー
学習する組織 5つのディシプリン
日時 | 会場 | 受付 | 申し込み |
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2025年 3月6日(木)-7日(金) |
東京都内会場(水道橋駅周辺) | 募集中 | 申し込みページ |
「終わりなき急流」の時代にどんな組織が求められるか
企業やNPO・NGOなどの組織を取り巻く環境が複雑な変化をしている昨今、組織づくりの現場では対話型組織開発や「ティール」などの進歩的な組織論が注目され、従来型の組織の枠組みにとらわれないさまざまな実践例も出てきています。これは、過去支配的であった中央によるプランニングとコントロールに基づくマネジメントの手法がもはや機能しなくなり、現場の一線で働くマネジャーや担当者が複雑に変化する状況に対して自ら主体的に考え、行動することが必要となる事業環境が増えていることの表れとも言えるでしょう。
そのような事業環境の中で、それぞれの組織や人が、その持てる力を最大限発揮するために必要なものは何でしょうか。「学習する組織」の提唱者ピーター・センゲは、それは、能力のさらなる向上と共に"気づき"の状態を継続的に高め伸ばし続ける力だと言います。現場や経営者の気づきが狭いと間違った課題設定をしてしまいがちです。また、一人や一部門の気づきの範囲では、複雑な変化の全体像を捉えることは自ずと限界があります。「学習する組織」は、組織のメンバーが互いに関わり合い、気づきの幅を広げ、共に現実や未来の意味を語り合うことで、急流の衝撃に耐え、変化に適応し、自ら進化し続ける組織を築きます。
変化に適応し、進化し続ける
「学習する組織」の智慧と技を学ぶ
変化する複雑な環境の中で、最適な組織システムをデザインするために、システム思考を中心に、組織学習理論や認知行動科学などの研究成果を盛り込んで開発されたのが「学習する組織」です。
本研修コースでは、学習する組織に必要とされる5つの学習領域「システム思考」「メンタル・モデル」「自己マスタリー」「チーム学習」「共有ビジョン」を、包括的に学ぶ二日間のコースです。
常に高い目的意識で高みを目指すチームの学習に終着点はありませんが、このプログラムの内容を実践することで、チーム単位であれば半年から1年程度の間に「学習する組織」に変わることを目指します。その実践の基本動作と考え方を、二日間で身につける、現場リーダー及びネットワークリーダーのための研修です。
コース概要
目的・意図
- 人とチームの潜在能力を最大限引き出すためのリーダーシップ能力を身につける
- 常に進化し続ける、しなやかな組織を作るための考え方、手法と習慣を学ぶ
- 具体的には、学習する組織の5本柱である「自己マスタリー」「メンタル・モデル」「システム思考」「チーム学習」「共有ビジョン」の5つの領域についての重要概念を学び、個人とチームの学習能力と意識を高めるプロセスを学ぶ
プロセスの特徴
参加者と講師(ファシリテーター)全員でともに「学びの場」を作り出し、全員が互いに学びあうコースとなっています。
簡潔な講義で必要な知識やノウハウを伝えつつ、経営戦略演習(マネジメント・シミュレーション・ゲーム)、グループワークとふんだんな話し合い、振り返りを中心とした2日間の体験型ワークショップです。
期待される効果
○個人レベルでは、以下の効果が期待できます
- リーダーシップ能力の向上
- ビジョン策定力、対話力、システム思考力の向上
- たゆまぬ学習への動機付けとビジョン実現へのコミットメント
○加えて、学習した手法をチームに展開することによって、以下の効果が期待できます
- チームのパフォーマンスの向上
- 仕事のやりがいと関係性の向上
- 考えること、話し合うことの習慣化
- ビジョン、理念の策定と浸透
- チーム及び組織での全体最適化への取り組み
- 風通しのよい、学びの文化の根付き
- 環境変化への迅速な適応としなやかな強さの保持
プログラム
1日目 |
● 自己紹介 |
冒頭、互いの組織に関する経験を共有しながら、参加者同士の関係性を築きます。 オンライン経営戦略演習「ビールゲーム」を実施し、参加者はシステムの共通体験を行います。 |
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● 経営戦略演習振り返り |
経営戦略演習について、振り返りを行います。ついで、システム思考の「氷山モデル」の枠組みをつかい、自分たちの結果を生み出したダイナミックなパターンと構造の関係について考えます。 さらに、自分たちの判断や行動のもとになったメンタル・モデルについて振り返ります。最後に「今の現実」を見て、その構造やメンタル・モデルによって、どのような未来を指向しているかを事例を通じて振り返ります。 |
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2日目 |
● 組織開発手法としてのチェックイン |
全体でチェックインを行った後、ツールとしてのチェックインに関して概説します。 ついで、集団において「チーム学習」を効果的に行うために重要な、話し方・聴き方の4つのレベルについて学び、自組織の望ましいあり方を考えます。 さらに、「自己マスタリー」では、自らのビジョンを考え、ビジョンと現実との間で生み出される「創造的緊張」を学習の動機付けとして活用します。 |
● システム思考(2) |
1日目に紹介した氷山モデルに沿って、今の現実を自身の課題で振り返ります。 「共有ビジョン」についての講義や事例を学んだ後に、5つのディシプリンを統合するビジョン展開マトリックスを活用して、自身の課題について探求します。 最後に、コース全体を振り返り、学びの場からチェックアウトします。 |
(講義の効果を高めるために一部変更する場合もありますのでご了承ください。)
講師・ファシリテーター
小田 理一郎(チェンジ・エージェント代表取締役)
オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL) ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。東京科学大学の社会人向けMOTプログラム非常勤講師、大学院大学至善館MBAプログラム特任教授。著書に『「学習する組織」入門』『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』など、訳書にピーター・M・センゲ著『学習する組織――システム思考で未来を創造する』、ビル・トルバート著『行動探求――個人・チーム・組織の変容をもたらすリーダーシップ』、アダム・カヘン著『共に変容するファシリテーション』など多数。
北見 幸子(チェンジ・エージェント 学習する組織事業部長)
大学卒業後、人材開発コンサルティング会社に18年間勤務。法人営業・コンサルティング、インストラクター、プロジェクトマネジメント業務など多岐に渡って顧客の人材開発支援を行う。大手損保会社、銀行を中心に、メーカーなども担当。テーマは、営業力強化、リーダーシップ・マネジメント、評価者訓練、女性活躍、理念浸透など。特に認知心理学や行動科学をベースとした対人対応スキル向上の側面からのアプローチを用いて企画を実施。その後、出版社の教育出版物の営業責任者として医薬品業界全体へのアプローチを行う。後に、事業会社での人材開発責任者として自組織の人材育成に携わり、一人ひとりの成長と組織としての成長が不可分であることを痛感。「学習する組織」の考え方に感銘を受ける。コンサルティングファームで講師を経て、2018年よりチェンジ・エージェントに参画。英国GLA Global Leadership Profile Coach認定(2020年)
受講対象
このような方におすすめです
- 現場リーダー(部署やプロジェクトのマネジャー)
- ネットワークリーダー(人事、組織開発、CSRの担当者)
- 役員リーダー(組織改革や人財育成を進めるシニアマネジャー、役員)
- 立場に拠らず自己、同僚、組織の変容を図りたい方
- 行動探求、リーダーシップの実践について学びたい方
募集人数
16名
実施形態・時間
集合研修の場合
・1日目 9:30-18:00
・2日目 9:30-17:30
オンラインの場合
・1日目 9:30-17:30 (オープンアワー17:50まで※)
・2日目 9:30-17:30 (オープンアワー17:50まで※)
※オープンアワーはセミナー終了後、講師への質問や他の参加者との意見交換・雑談のためにお使いいただける時間です。
価格
82,500円(税込) ※2023年上期までの料金
88,000円(税込) ※2023年下期からの料金
※「NPO職員の方」・「小中高教員の方」(フルタイムの方にかぎります)は参加費の30%割引制度がございます。割引きには事前審査がございます。NPO割引は特定非営利活動法人またはそれに準ずる方が対象となります。 割引を希望される場合は、必要書類・事前の確認事項をご案内しますので、お申込みフォームにチェックをお願いいたします。
日時 | 会場 | 受付 | 申し込み |
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2025年 3月6日(木)-7日(金) |
東京都内会場(水道橋駅周辺) | 募集中 | 申し込みページ |
参加者の声
※前回までの集合型セミナーの感想を一部抜粋してご紹介します。
「セミナーの中で疑問に感じた点、分からなかった部分は都度質問させていただきました。自分の職場に照らし合わせて、色々と考える為のヒント(型)を教えてもらえた様に思います。」 「自分の組織に"学習する組織"への変容を働きかけていける気がしてきました。 「本心で語り合う場の大切さを強く感じました。問題に対して、そのままで良いと思っている人はいないと思うのですが、問題を認識していないことや、解決に向けて行動しようと向かわないことは、それを阻んでいるものがあるのだと分かったことがとても大きな気づきでした。」 「気づきを得られる機会が本当に多いワークショップでした。また、その後に理論的説明、ツールの練習する機会もあり、とても良かった。」 「自分自身と向き合う時間が多く、こんなこと考えているんだと新たな発見ができてよかったです。」 「気づきが多くて、自分自身触発される事が多かったと思います。まず実際にやってみる事で腑に落ちやすかった。」 「目にみえないもの、根源にあるものを見ることの大切さに改めて気づかされました。組織の内側から動かす力を導き出すさまざまな方法論に目を開かされました。小さいレベルから実践したいと思います。」 「講義から受けたインパクトや刺激はもちろんのこと、クラスのメンバーからも様々な影響を受け非常に収穫が大きかったです。」 「一貫性を持って学習できて大変良かったです。参加者同士のディスカッションタイムはとても良い刺激になりました。」 「具体的に職場で何をしようか、という発想が出来た。」