変革リーダーズ セミナー
内的基盤と適応によるリーダーシップを学ぶ「変革リーダーズ」セミナー
リーダーとは、地位によるものではなく、周囲の人たちにとって望ましい変化を創り出すために自ら勇気を持って行動あるいは影響力を行使する人を広く指すと私たちは考えます。特に、組織や地域などの大きな規模のシステムにおいては、一人のリーダーの力でおいそれと変わるものではなく、多くの仲間たち、リーダーたちによるネットワーク(生態系)が必要です。日本でリーダーを語るとき、トップなど一人の人に注目を浴びがちですが、システム規模の変化・変容には、常に複数のリーダーたちが必要であるとの認識から、「変革リーダーズ」と名付け、セミナー、研修などのサービスを提供します。
「変革リーダーズ」として自らを磨くためには、知識やスキルを基盤にしながらも、より個人のスタンス(マインドセット)やあり方(being)に重点をおいた慣行が重要と考えています。こうした垂直的なリーダーシップ開発を行うにあたって、以下の方法論が有用と考え、研究しています。
- ビル・トルバートらの「行動探求」、
ロバート・キーガンらの「主体客体理論」(成人発達理論) - ピーター・センゲ、ロバート・フリッツの「自己マスタリー」(学習する組織)、
オットー・シャーマーらの「U理論」 - ロナルド・ハイフェッツらの「適応マネジメント」
- アーノルド・ミンデルの「プロセス指向心理学」
また、変革リーダーズの発達支援には、感化しあう仲間と共に学ぶことが重要と考えます。志を同じくする変革リーダーズのネットワークを築く支援や、また、多様な視点を持つ人たちが共通の体験をしながら、互いに学びあう「ラーニング・ジャーニー」などの企画を不定期で行っています。
行動探求
行動探求/アクション・インクアイワリー(Action Inquiry)は、洗練されたアクション・ラーニング手法であり、成人発達理論に基づくリーダーの変容を促して行動の幅と効果を広げ、また、チームや組織を「学習する組織」へと導くための探求手法です。リーダーシップ開発の大家、ビル・トルバート氏(元ボストン大学ビジネススクール学長)らによって開発されました。
探究の方法には、結果を振り返って自らの行動の見直す一次ループの学習、さらに自らの戦略やゴールの前提を振り返って再設定する二次ループの学習、さらには、より深いレベルにある自らの源の意図やビジョンにまで意識を広げ、自らの存在意義やビジョンを再構築する三次ループの学習があります。ビル・トルバート氏の行動探求は、ここにある全てのレベルの探求を行うもので、キーガン、センゲ、シャーマー、ハイフェッツらの方法論にも通ずるものです。
さらに行動探究の特徴は、探求や内省を行動後に行うのではなく、「今ここ」、その場で起こっているさまざまなことに意識を広げ、まさに行動を為す瞬間に自身を振り返り、タイムリーな行動を起こすことを目指します。
つまり、変革リーダーズとして、システムで起きていることを観察してその全体性を「感じる(聴く)」、深いレベルにある意図と行動の大枠について「考える」、そして影響力の行使のために「行動する(話す)」という一連の流れを体現できるための訓練を重ねます。
特に、影響力の行使において重要なのは、自身の使うリーダーシップの力の種類に意識的になって選択することです。自身と他者との関係性において一方的に変えようとする力は持続的な効果を発揮しませんが、相互影響に基づく「相互的な力」は、人々の参画を促し、エンゲージメントを高め、ビジョンの共有や現実に対する適応を促す上で欠かせないものとなります。
自分のもつ暗黙の目標、理論、面目、損得のために無意識に行動してしまっている自身に気づき、そして、相互的なビジョン、共有した枠組み、相互・全体的な価値創造のために意識的に行動と探求ができるようになることがリーダーとしての発達の証左とも言えるでしょう。
変容をもたらすリーダーの8つの力
チェンジ・エージェントの変革リーダーズ セミナー
システム・リーダーシップを推進するエンジンとなるのは、「志を育成する」力です。それぞれの個人の想い、情熱、志を育み、そうした個人たちの間で絆や共有ビジョンを築くことがその主軸にあります。21世紀におけるリーダーシップの要は、自己認識を通じてレジリエンスのある内的基盤を築くと共に、自己変容や相互影響による適応能力を高めることにあるでしょう。 知識やスキルを超えて、日々振り返り、あり方を磨くリーダーシップ開発が重要と考え、チェンジ・エージェント社では、こうした垂直的なリーダーシップ開発を行うために、以下のセミナーを開催しています。