日時 | 会場 | 受付 | 申し込み |
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2024年 12月5ー6日 |
都内実地(JR田町駅周辺) | 受付終了 | 申し込みページ |
※次回の開催は未定です。
(旧コース名称:社会的インパクトを測る)
世界に広がる"社会的インパクトの見える化"の動きを日本へ
「社会に創り出した価値(社会的インパクト)」を測定することで、プロジェクトへの支援を集めたり、支援への説明責任を果たそう、プロジェクト自体をさらに改善していこう、という動きが、英国を起点に世界に広がっています。
日本でもまた、環境・社会・企業統治に配慮する企業を選別・重視して投資するESG投資の後押しもあって、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む企業が増えてきました。同時に、それらの取り組みが実際どれくらいの成果や費用対効果を生み出しているかを知ろうとする動きも強まっています。また、そうした効果を組織内外に伝えることの重要性も高まっています。
社会的インパクトは、単なる財務指標や、対象や範囲を限定して算定できる環境負荷に比べ、測定や算定の難易度の高い領域です。そこで、チェンジ・エージェント社およびイーズ社は、測定の方法論の分野で世界的リーダーである英国のNEF コンサルティング社と共同開発して、「社会的インパクトを測る」ための世界で定評のある算定・評価手法を日本に導入することにいたしました。
2日間のセミナーを通して、社会的インパクト測定のプロセスに沿って豊富な事例と共に解説し、演習を通じて重要なポイントを体験していただくことができます。さまざまな方法論とそれらの背後にある原理原則を理解することで、社会的インパクト測定の実用的な手ほどきとなります。特に、インパクト測定の根本的な考え方や、真に役に立つ社会的インパクト測定のための共創プロセスやスキルを重視して、事例を交えて解説します。
国際的に定評あるコースを日本で提供
NEFコンサルティング社は、英国のソーシャル・シンクタンクNew Economics Foundation(NEF)の立ち上げた社会的企業であり、SROIの方法論を開発して、国際的な認証制度を運用している Social Value International の主要メンバーでもあります。同社は「社会的インパクトを測る」「変化の理論」などのセミナーを提供して高い評価を得ています。それらのコースをベースに、日本の事例や日本の文脈を踏まえた解説を加えて提供します。
講師は、「学習する組織」「ダイアログ」「システム思考」などの啓発に努め、サステナビリティ関連課題のマルチステークホルダー・ダイアログを通じてシステム変容のファシリテーション実践を過去20年にわたって展開してきた小田理一郎が務めます。
本セミナーは「社会的インパクトの測定」について理解し、活用したいと考えているすべての人にご参加いただけます。NEFコンサルティングでのセミナーでは、これまで、CSR責任者、CSRプログラムやプロジェクトの担当者、社会的企業の役員、NGO、その他、社会に何らかの変化を創り出そうと活動しているさまざまな立場の方々が参加しています。
事例、実績が豊富で国際的に定評あるプログラムを、日本にいながらにして、また日本への応用を加味して受講できるセミナーです。また、多くの業界・セクターから参加者が集まる、一種のマルチステークホルダープロセスを疑似体験できる機会でもあります。あなたの組織の創り出す社会的インパクトの見える化を進めてみませんか?
▼ショートムービー(1分半)
※オンライン版セミナーから一部抜粋(実施形態はオンラインと実地研修の場合がございます。開催日程により異なりますのでご確認のうえお申し込みください。)
コース概要
目的・意図
- 社会的インパクト測定の重要性、具体的な進め方と重要な原則を理解する。
- 社会的インパクトをどのように特定し、測定して、自組織の実質的なインパクトを見極めるか、また、測定されたインパクトをどのように組織内外でコミュニケーションするかについて学ぶ。
- ステークホルダーとの効果的なエンゲージメントを通じて、社会的インパクトを効果の証明だけでなく、戦略や組織プロセスの改善に役立たせる。
プロセスの特徴
- 社会的インパクトに関する講義から、自組織の現状の課題やチャンスを見いだすために振り返る形式で、基本的な理論、原則、手法の理解を深めます。
- 参加者と講師が全体で「学習する場」を形成し、現実の社会課題を選んでグループ単位で議論・検討します。グループで共同で「インパクトマップ」を作成し、最後にセミナー全体での発表・討論する実践的な進め方を行います。
- これらのプロセスを通じて日本における実践的な課題について学べます。
期待される効果
本セミナー終了時には、以下のことができることを目指します。
- インパクトを測ることがなぜ重要なのか、社会から求められているのかを説明できる
- 自社のプロジェクトをどのくらいの深さ・頻度で測定・評価すればよいかを理解する
- 最も実用的でありながらしっかりしたデータ源を考えることができる
- ステークホルダーをしっかり巻き込むことの重要性を説明できる
- プロジェクトに対する「変化の理論(TOC)」の重要性を理解する
- 成果に対する自分たちの取り組み以外の影響をどう考えればよいかを理解する
- 社会的評価の活用とさまざまな方法を説明できる
- 自分自身のプロジェクトに対し、インパクトマップと測定のためのアクションプランを設計できる
プログラム
2日間のコースを通じて、以下を学びます。
- なぜ社会的インパクトを測定するのか?
- グローバルな視点
- 組織の視点
- インパクトを理解するための4つの段階
- インパクトを理解する5つの原則
- インパクトを特定する
- ステークホルダーの特定と関与
- グループ演習:インパクトマップ(1)課題選定とステークホルダー分析
- アウトカム vs アウトプット
- 変化の理論(TOC)
- グループ演習:インパクトマップ(2)重要なアウトカムの特定
- インパクトを測定する
- 指標の定義
- 指標の測定方法の設計
- グループ演習:インパクトマップ(3)指標の定義と測定方法の設計
- 実質的なインパクトを見極める
- 死荷重、寄与率、置換効果
- 便益期間とドロップオフ
- グループ演習:インパクトマップ(4)実質的なインパクトの見極め
- インパクトマップ発表と討論
- インパクトのコミュニケーション
講師
小田 理一郎(チェンジ・エージェント代表取締役)
オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL) ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。東京科学大学の社会人向けMOTプログラム非常勤講師、大学院大学至善館MBAプログラム特任教授。
サステナビリティの科学者と実践家たちの国際ネットワーク「バラトン・グループ」役員。大陸横断で持続可能な食料システムを目指すコンソーシアム「サステナブル・フード・ラボ(SFL)」の中心人物たちと親交を重ね、世界資源研究所(WRI)の生態系サービスレビュー実務などに携わる。また、JICA で国内外の専門家に研修を実施するほか、東南アジア、アフリカなど途上国でのサステナビリティ・リーダー養成に携わる。
著書に『「学習する組織」入門』『企業のためのやさしくわかる生物多様性』など、訳書にピーター・M・センゲ著『学習する組織――システム思考で未来を創造する』、ディヴィッド・ピーター・ストロー著『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』、アダム・カヘン著『共に変容するファシリテーション』など多数。
チェンジ・エージェント社社会課題分野の実績
2005年の創設時から企業のCSR方針・戦略策定、CSRマネジメントシステム、CSRレポートなどによるコミュニケーションを支援するコンサルテーションを展開。特に、マルチステークホルダーとのエンゲージメントに関して、CSR各分野の専門家や市民とのダイアログの企画、ファシリテーションなどを提供してきました。
非営利組織向けには、環境、人権問題、貧困、緊急支援、教育などの分野でNPOなどにおけるリーダー育成、戦略開発、組織開発などの能力開発に国内外で携わっています。
また、国内外の環境、社会、ガバナンス諸分野の専門家と広く交流し、国際的なネットワークを築き、世界のESG、SDGs、CSV、サステナビリティなどの潮流に関してのリサーチ、勉強会、講演などを多数実施。2010年から「サステナブル・フード・ビジネス研究会」を主宰し、食品業界の方が企業やセクターの枠を越えて学び、協働するためのプラットフォームを運営しています。
受講対象
このような方におすすめです
- CSR責任者、CSRプログラム・プロジェクトの担当者
- 社会課題解決の事業化や社会価値を創造する社会的企業に取り組む方
- ソーシャルビジネス、NPO/NGO、財団、中間団体などソーシャルセクターの役員・職員の方
- 社会課題の解決を支援するプロフェッショナルの方
募集人数
16~24名
実施形態・時間
集合研修またはオンライン研修
1日目、2日目とも9:30-17:30
※オンライン研修の場合、終了後20分間、講師への質問や他の参加者との意見交換・雑談のためにオープンアワーは設けています。
価格
88,000円(税込)
※「NPO職員の方」・「小中高教員の方」(フルタイムの方にかぎります)は参加費の30%割引制度がございます。割引きには事前審査がございます。NPO割引は特定非営利活動法人またはそれに準ずる方が対象となります。 割引を希望される場合は、必要書類・事前の確認事項をご案内しますので、お申込みフォームにチェックをお願いいたします。
弊社の提供する「変化の理論(TOC)」研修と合わせて受講いただくと効果的です。合わせて、あるいは続けてお申し込みいただく際には割引を設けていますのでお問い合わせください。
日時 | 会場 | 受付 | 申し込み |
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2024年 12月5ー6日 |
都内実地(JR田町駅周辺) | 受付終了 | 申し込みページ |
※次回の開催は未定です。
参加者の声
※前回までの集合型セミナーの感想を一部抜粋してご紹介します。
・グループワークを盛りだくさんに組み込んでいただいて知識として学ぶだけではなく実際に実行することの難しさや良さを体験することができた。会社でも持ち帰って実践したい。 ・グループワークがとても楽しかったです。実際にフレームワークを使用してトライ&エラーできてとても学ぶが深まりました。 ・自分の事業を材料にしていただけて大変ありがたかったです。ワークショップの中でみなさんからたくさんのアイディアとアドバイスもいただきました。大事なのは自分たちの実質的インパクトを知ること。 ・立ち止まって、次の歩みをすすめるにあたり、たくさんよい問いかけをグループの方からいただきました。また既存の指標など使えるツールがたくさんあって勉強になりました。 ・現在進んでいるプロジェクト、組織での考え方を言語や論理でお関するものとなり、より納得感や融通を聞かせて実施することができる。 ・インパクト測定というと定量化することだと思い込んでいたけれど、なぜ測るのか?ということを考えることがより大切だと気付いてよかった。 ・体系的であり具体事例も豊富でした。 ・具体的なプロセスを理解でき、応用できると思う。 ・グループワークでの実践とインプットが程よいバランスでした。 ・丁寧な質疑応答で学びが深まりました。 ・参加者のバックグラウンド、出身セクターが多様で非日常的なコミュニケーションから刺激を受けた。企業、NPO、中間支援組織など多彩な参加者がいたことがディスカッションを豊かにしていたと思います。 ・多様な方と議論できたこと、参画しあっての学びが得難いたい体験です。 ・関係するステークホルダーを交えての議論がまだ社内でできていなかったことに気がつきました。自社に寄ったインパクトになっている、アウトプットのみで終わっているので改善したいです。