チェンジ・エージェント社は、設立以来わたって「システム思考」「学習する組織」を学ぶ公開セミナーで、基礎理論、手法、そして実践と振り返りを重ねて、個人や、それぞれの組織において、時代の変化に適応しながら、望ましい変化を創造・共創せんとするリーダーたちの発達を支援し続けて参りました。日本の各地で、多くの変化の担い手（チェンジ・エージェント）たちが、組織や地域におけるよりよい未来の創造に向けて日々奮闘努力しています。

参加者の方たちより、起きた変化のうれしいお知らせをいただき共に喜ぶ一方で、持続的に変化を起こすことの苦労や障害についての悩みを聴かせていただくことも少なからずあります。例えば、未来の創造やシステム変容に必要なアプローチに対して、周囲の理解があるとは限らず、しばしば、孤独に戦い、あるいは最初の基盤づくりに苦労をしてはいないでしょうか。このような時こそ、実践者たちによる学習サークルが必要なのですが、日々の業務をこなしながら、組織内で仲間や理解者、あるいはそのための場や機会をつくることは、たやすくはありません。

こうした背景から、1～2日の単発のセミナーで学ぶだけではなく、それぞれの組織・地域での実践者たちによるアクション・ラーニング、つまり現実の組織・戦略課題を設定し、取り組みを行いながら、それぞれの体験を振り返ることを通じて学習する集中プログラムを設定しました。

チェンジ・エージェントアカデミーは、約4〜5ヶ月間のプログラムです。これまでも多数の開催実績のある定番で人気の公開セミナー（２日間×３種類）を順次受講しながら基礎理論を学びます。並行して夜間月１、２回のアクション・ラーニングセッションでは、互いの学習を支え合う学習サークルをつくり、各参加者の現実の課題を深掘りしていくことで方法論実践の感覚に磨きをかけます。

リーダーたちを組織や地域で送り出す上で、重要なステップとして、共に学習しながら変化を創造する仲間たちを見いだし、よりよい組織を実現するために継続的に学習する機会として、セクター・業種横断で共に学び合う場として、あるいは、組織や地域内に学習サークルや相互コーチングを行うような仲間や慣行ができるまでの補助輪として、チェンジ・エージェント・アカデミーを位置づけています。