リーダー/変化の担い手を育むセミナーシリーズ
リーダー/変化の担い手となるために
「VUCA(脆弱・不確実・複雑・曖昧)」と言われる時代、私たちの未来はますます混迷を深めています。変化に翻弄されるのではなく、変化を創造していくにはどのようなリーダーシップが求められるでしょうか? 変化の担い手となるためにどのような意識と能力を磨けばよいでしょうか?
私たちは、マサチューセッツ工科大学上級講師のピーター・センゲは、「システム・リーダーシップ」のモデルが有用であると考えます。社会や組織などのシステム規模で効果的に変容を創り出す「システム・リーダー」たちに共通して見られる能力群を、「志を育成する」「システムを理解する」「共創的に対話する」の3つに整理しています。
「システム・リーダーシップ」モデル
志を育成する力とは、「集団の意識の焦点を、反応的な問題解決ではなく未来の共創へあてて、共有ビジョンがそれぞれの個人の志と重なり合うことを助ける能力」のことです。ピーター・センゲの提唱した「学習する組織」では、「自己マスタリー」「共有ビジョン」のディシプリンに対応します。VUCAのような状況では、確固とした内的基盤があってこそ、不確実性を受容し、柔軟に適応することができるものです。ぶれない軸を築くには、自分自身の根源とつながるあり方(being)を磨き、同時に相互依存の中に活かされている個を超えた意味を追求することによって、志が明らかになり、また、多くの人たちを仲間として動員していけます。自身と仲間たちが、心から大切なことのために行動することを誘う能力です。
システムを理解する力とは、「自分たちを含めたより大きなシステムについて、他者の視点を含めて全体性を見ることを支援する能力」のことです。「システム思考」のディシプリンに相当しますが、ピーター・センゲは「U理論」の実践を踏まえて、「システム・アウェネス」という、洞察や直観など合理性を超えた知の活用まで広げています。システムの変容においては、計画よりも出現を重視する適応・創発型の学習とマネジメントも欠かせません。
共創的対話を展開する力とは、「互いに異なる立場をもつ関係者たちが、互いに内省的・生成的に聴き、話すことを促す能力」のことです。「メンタル・モデル」「チーム学習」のディシプリンに相当します。自身及び集団の主張、探究、保留、傾聴、共感、フレーミングなどのコミュニケーションと内省のスキルを磨き、場づくり、相互支援、文化づくりに努めます。組織や地域の中で多様性を包摂あるいは自ら越境していく異文化のコンピタンスを築いて、システム規模での継続的なエンゲージメント、対話、協働、適応を促します。
よりよい変化に向けた効果的な行動のためには、これら3つの能力をバランスよく伸ばすこと、あるいは、チーム、組織、地域として、これらの3つのバランスよく発揮できる補完的な役割を担うことが求められます。
チェンジ・エージェント社では、あらゆるセクター・業界や職能分野に共通して、リーダーや変化の担い手たちが伸ばすべき能力に関するセミナー、研修、講演を提供しています。
望ましい変化を生み出さんとする受講者のニーズに応じて、以下の5つのメニューを用意しています。
各分野における第一人者のデニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘン、ビル・トルバート、ディヴィッド・ストローらから薫陶を受け、また、LEAD International, Sustainability Institute, NEF Consulting, Bright Green Learning Academy, Sustainability Accelerator Network, Centre for Systems Solutionsなどグローバルに定評の高い団体との協力でプログラムを開発しました。