チェンジ・エージェントからのご挨拶
チェンジ・エージェントとは、変化の担い手のこと。私たちは、社会や組織に望ましい変化を創り出したいという変化の担い手たちを応援します。
私たちは、乱気流のように脆弱、不確実、複雑、曖昧ないわゆる「VUCA」の時代を生きています。日本で、世界で、多くの人たちが、環境変化に翻弄され、事業や生活の質を持続しようともがいています。また多くの人たちが、未来の環境変化にいち早く適応せんと試み、ときに成功し、ときに失敗をして、未来予測の難しさを噛みしめています。
どうすれば、変化の手綱を握り、
望ましい変化を創れるのでしょうか?
これほど変化の激しい時代にあって、ほとんど変わらずにあるのが、私たちのものごとの見方や考え方です。個人でも、組織でも、旧態依然とした習慣や成功体験が私たちの思考や行動を司っています。望ましい変化創造の第一歩は、私たちの内面を見直すことに始まります。
「システム思考」は大局的、俯瞰的にものごとのつながりを見る理論・手法です。自らの内面の意識・無意識の前提を問い直すことで視野を広げ、新しい環境にそぐわない思考や行動習慣をあらため、つながりの構造を理解し、作り替えることで、より長期に持続する変化を創り出します。
システム思考は、50年を超える歴史を持ち、BP、デュポン、シェルなどの企業はもちろん、世界の多くの政府組織や非政府組織などで活用されています。貴組織でも、この手法を用いることで、組織の縦割りや部分最適、もぐら叩きのような問題の連鎖に対して、効果的な策を打てるようになります。さらに、システム思考は、複雑な変化の時代において、社会のニーズに真に応える組織への変容を可能にします。
「学習する組織」は、システム思考を基盤としながら、個人とチームが効果的に変化を創り出す意識と能力を伸ばし続ける組織のことです。MITのピーター・センゲの提唱したこの概念は、BP、シェル、世界銀行、日産、リクルートなどが取り入れているほか、「学習する学校」、「学習するコミュニティ」、「学習する国家」など、さまざまな組織・集団に応用されています。
学習する組織を創るには、自らを内発的に動かし、複雑性を理解し、共創的に対話する力が必要です。これらの力をバランスよくつけることによって、外の変化をいち早く察知し、自らを環境に適応させて、また、乱気流にも耐えるしなやかな強さをもつことができます。常に進化し続ける組織といってよいでしょう。
私たちチェンジ・エージェントは、このシステム思考と学習する組織の方法論を駆使して、国や自治体の政策、企業戦略、国際協力、まちづくり・コミュニティづくりなどに役立てるべく実践に取り組んでいます。とりわけ、過去、人口と経済を成長させ、科学技術や教育、医療の進展などの繁栄をもたらすと同時に、そのほつれやほころびの蓄積のために、いつ崩壊してもおかしくない今の社会経済システムを、未来にわたって持続可能なものへと変えるためのビジョンと戦略づくりに力を注いでいます。
また、そこで得られた知見や経験をもとに、システム思考や学習する組織の研修プログラムを提供して、現在・未来のリーダーや社会起業家の育成を行っています。社会変革の第一歩は、自らが変わること。あなたも一緒に、望ましい未来ビジョンを想い描き、実現する変化の担い手となりませんか?
有限会社チェンジ・エージェント 代表取締役
小田 理一郎