サステナビリティ

Sustainability

C-ROADS/En-ROADS

C-ROADSとは

米国の環境NGO、クライメート・インタラクティブ(Climate Interactive)の作成した気候変動のシミュレーション・ツール「C-ROADS」は、IPCCなどによって報告された科学的知見を各国の政策に活かすために、政策決定者、メディア、NGOなどさまざまな関係者によって活用されているツールです。

C-ROADSの言語オプションが6カ国語に広がり、日本語でもシミュレーションができるようになりました。

パリ協定の合意に基づき、各国が設定した目標から2100年の平均気温上昇や海面上昇がどれくらいになるのか、また、国際的な合意となっている2度以内の上昇に抑えるためにはどの程度の排出量削減や森林管理が必要となるかなどをリアルタイムでシミュレーションできます。

C-ROADSはシステム・ダイナミックスの専門家たちによってモデル化され、世界の権威ある科学者達のレビューを受けて、IPCCなどで報告されている歴史上のデータ及びシミュレーションに合わせて較正されています。

気候変動シミュレーション「C-ROADS」

オンライン版へのアクセスはこちらからできます。(最新バージョンがある場合、自動でジャンプします。)

https://c-roads.climateinteractive.org/scenario.html?v=22.11.0&lang=ja

都市や国レベルでの気候変動に関する政策議論や、学校境域から成人教育まで、幅広く応用が可能です。

また、ロールプレイ「ワールド・クライメート(World Climate)」を併用すれば、参加者たちが、世界各国・地域、業界・NGOなどの交渉担当者となって、国際的な合意を試みることによって、国際社会や経済上の意味合いまで含めた、体験学習の場を創り出すこともできます。

https://www.climateinteractive.org/programs/world-climate/

ロールプレイ「ワールド・クライメート(World Climate)」

ロールプレイ「ワールド・クライメート(World Climate)」体験学習の様子

気候変動に関する理解と国際的なリーダーシップがますます必要とされるこの時代に、学習ツールとして是非活用下さい。

En-ROADSとは

NPOのClimate Interactiveとマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同で開発した エネルギー・気候政策シミュレーター「En-ROADS」の日本語版が2021年6月3日リリースされました。

エネルギー・気候政策シミュレーター「En-ROADS」の日本語版 En-ROADSpolicylevers.png

En-ROADS 日本語版(最新バージョンがある場合、自動でジャンプします。)

https://en-roads.climateinteractive.org/scenario.html?v=21.8.0&lang=ja

このシミュレーターでは、エネルギー及び気候変動政策の実施・強度を調整することで、温室効果ガスの排出量や大気濃度、気温上昇、海面上昇、経済などにどのような影響が出るかをシミュレーションできます。

例えば、職場や学校、市民の集まる場で、次のような問いを探求するために活用できるでしょう。

  • 自社・業界が推進する施策が世界規模で展開された場合、どれくらいのインパクトを生み出すか?
  • 世界のエネルギーミックス、カーボンプライシング、森林政策、炭素除去の技術開発などそれぞれの政策及び組み合わせのインパクトはどれくらいか?
  • 気温上昇をパリ協定で合意した2度あるいは1.5度目標以内に抑えるにはどのような政策の組み合わせが有効か?
  • 人口、経済活動、エネルギー政策、炭素サイクル、気候システム、地形などさまざまなシステムの間でどのような相互作用があるか?

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