フィードバック・ループとは、ストックの変化が、その同じストックへのインフローまたはアウトフローに影響を与えることができるメカニズム（ルールや情報の流れ、シグナル）のことです。ストックからの因果のつながりが、そのストックの水準によって決まってくる一連の意思決定や行動を通して、ふたたび、そのストックを変えるフローとして戻ってきます。
（ドネラ・メドウズ『世界はシステムで動く』より一部改変）

自己強化型フィードバック・ループとバランス型フィードバックの2種類があります。自己強化型フィードバック・ループとは、変化が増幅・強化するフィードバック・ループであり、しばしば、悪循環または好循環の挙動を示し、「正のフィードバック・ループ」とも呼ばれます。
バランス型フィードバック・ループとは、安定に向かう目標追求型の調整フィードバック・ループです。どの方向への変化かにかかわらず、システムに課せられる変化に逆行・反転しようとするため「負のフィードバック・ループ」とも呼ばれます。

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