システム思考を実践する人たちのことを「システム思考家(Systems Thinkers)」と言います。そのシステム思考家たちが、当初は意識的に、やがて習熟するとともに無意識に実践していくものごとの見方、考え方、行動の仕方に関する習慣があるのをご存じでしょうか？

米国NPO＜ウォータース・センター・フォー・システムズシンキング＞は、「システム思考家の習慣（Habits of Systems Thinkers）」をカード形式でわかりやすく紹介しており、チェンジ・エージェント社が日本語翻訳の協力をしました。

＊以下からダウンロードできます。ぜひご覧になってください。
onepage-habits-japanese-v3-20220518.pdf

このNPOは、30年の長きに渡って、教育の現場やNPO、学校、地域のコミュニティ、組織のリーダーに向けて、「世界をより良い場所にするために」というミッションのもと、システム思考の普及に取り組んでいます。こちらのオンライン研修には、米国内のみならず、世界各国から多様な背景のリーダーが集います。
この「システム思考家の習慣」カードでは、システムの理解を促し、効果的に行動するための14の行動習慣を紹介します。

まずは知ることともに、探求、行動、振り返りのさまざまな場面で読み返し、自らに問うことで、システム思考家のものごとの見方、考え方を"習慣化"させるためのカードです。見た目にもとても親しみやすく、システム思考を学んだことのない方にも関心をもっていただける素敵なカードかと思います。この日本語訳の習慣カードが役に立つようであれば嬉しく思います。

また、以下のサイトにアクセスし、サインアップをすれば、英語版の一覧バージョンや、14のカードの詳細を閲覧することもできます。個別カードのバージョンでは、カードをめくると、その裏面に、システム思考家が自ら問いを立てるリストが書かれています。
「思考ツール・スタジオ　Thinking Tool Studio」
https://www.thinkingtoolsstudio.org/cards

個別カードバージョンの日本語版は、同NPOのウェブサイトがリニューアルされるこの夏を予定しており、その際に掲載される予定です。公開されたら改めてご案内いたします。

（文責：北見幸子）