News & Columns
25年間のファシリテーション歴のあるジリアン・マーティン・ミアーズ氏が、そのときどきのファシリテーションを通じて学んだことお裾分けするブライト・グリーン・ラーニング・ブログから、アクセス数の多かった記事を紹介しています。
2回目の記事は、ちょっと短めですが、前回の効果的な学習デザインのための話し合いの続編です。(第1回は 効果的な学習デザインをめぐる話し合い:はじめの一歩は?)
あるパートナーから、ワークショップデザインの議論の基盤となる問いをいくつか教えてほしいと頼まれて、ラーニングデザインブログの記事「効果的な学習デザインをめぐる話し合い:はじめの一歩は?」を読み返していました(偶然にもこの記事はちょうどこのブログ内で閲覧数トップ3に入ったばかりでした!)。この記事でご紹介した問いは、能力開発に関するデザインの話し合いには、とても効果的だと思います。
一方で、ネットワーク・ワークショップをデザインするには、やや違った問いが必要だと考え、そのときに送った問いが次の通りです。
1) どのような結果(アウトカム)を求めていますか? ワークショップ終了後、何が違っていてほしいと願いますか?
答えは、"ハード"な結果(例:プログラム開発プロセスの実行、研究アジェンダの優先事項に関する合意形成)でも、"ソフト"な結果(例:コミットメント、熱意、エンゲージメントの向上や、参加者同士の関係を改善すること)でも構いません。
2) ワークショップの結果として、どんな具体的な成果物を期待しますか?
意見やコメントをまとめた文書、戦略計画、まとまった目標や解決案が必要でしょうか?
3) 参加者は誰ですか?
参加者の人数や属性はどのようなものでしょうか? 参加者のモチベーションはどんな状態にありますか?
4) ワークショップの開催場所はどこですか?
物理的にどのような場所でイベントを行うのですか?
5) より大きなプロセスの中で、このワークショップはどのような位置付けにありますか?
このワークショップは、どんな大きなプロセスに貢献するでしょうか? また、どのようなプロセスがこのワークショップに影響していますか?
これら5つの問いを用いれば、良いスタートを切ることができるでしょう。まずは、これらを押さえるところから始めて、さらなる話し合いへと進んでみましょう。
ジリアン・マーティン・ミアーズ(ブライト・グリーン・ラーニング社創設ディレクター)のブログより翻訳・転載の許可をとってご紹介します。原典はこちらをご覧下さい。
【ブログの著者が来日します!】
好評につき、今年も本セミナーを開催します。
4月11日~13日ジリアン・マーティン・ミアーズ氏招聘特別ワークショップ「ファシリテーションの基盤:協働デザイン/実践コーチング」