News & Columns
4月25日土曜日、東京の日比谷図書館ホールにて、シンポジウム「組織と社会を変容するためのリーダーシップを考える」を開催し、150名ものみなさまにお越しいただいて、システム・リーダーシップについて共に考えました。
冒頭、枝廣からの挨拶 でチェンジ・エージェント社設立の経緯や思いをご紹介させていただいた後、小田より集団の力を結集して組織・社会の変容を導くシステム・リーダーシップについての講演を行いました。ついで、実践家からのストーリーとして、外資系企業などで人事責任者などを歴任した土屋恵子さん、日本の教育課題を改革するためにマルチ・ステークホルダーで協力を進めている熊平美香さんにそれぞれ実践からのストーリーを伺いました。
あいにく由佐美加子さんは、イベント前日に高熱・のどの炎症のために声が出ない状態でお越しいただけなかったのですが、テキストで会場への皆様のへメッセージを送っていただき、会場の参加者の皆さんとパネリストで聴き入りました。
「引き受ける覚悟」「スペースをつくる」「安全な器を築く」「内省的に会話する」「意図はもっても自分の答えに執着しない」「私たちは何者か」「問題への自分自身の荷担を見つめる」「生成的、主体的な動きを邪魔しない」など、さまざまなキーワードでのパネル・ディスカッションと会場内の対話が進みました。中には、「そもそも人類は何者か」といった深い探求の問いも出て、会場でその意味をかみしめました。
こうした皆さんの対話、そしてチェンジ・エージェントへのメッセージとして、次の10年いよいよミッションに邁進するように、とのエールをいただいた思いです。
私たちが10年活動し、また進んでいけるのも、ひとえにお声がけくださる皆様や、イベントに参加くださる皆様のおかげです。そこにいらっしゃる方たちが、安全に感じ信頼できる場を築き、率直な意見を内省的に語り、より大きな全体性やその善を希求し、よりよい未来を共創しようとする皆様の姿勢やあり方--そして少しばかりの勇気が、チェンジ・エージェントの場を築いてくださったと思います。
私たちがそれぞれのシステムの中で、たいまつを照らして暗闇に向かって一線を越えて踏みしていけば、設立当初の目標だった日本で200人を超えて、2000人、2万人もの変化の担い手たちを生み出すこともできるでしょう。その変化の担い手の有機的なネットワークの生態系が、組織、業界、社会のシステム的な変容すら可能だろうと信じています。
チェンジ・エージェント社は、この10年の節目に皆様とご一緒させていただいたことで、そのような変化の担い手の応援、育成、そしてネットワークを広げて行くことを自分たちの使命として、皆様に寄り添って邁進していく所存です。この機に、変化の担い手に必要なスキルを共に学び感化し合うための「チェンジ・エージェント・アカデミー」の開催、変化の担い手のネットワーク「チェンジ・エージェント・コミュニティ」をフェイスブック上に開設するなど、後押ししていきます。是非ご一緒に、組織や社会が善に向かってよき変容を迎えるべく、ご一緒いただけましたら、うれしく思います。どうぞよろしくお願いします。
10周年記念 「システムリーダーシップ」無料講演キャンペーン
4月25日チェンジ・エージェント社10周年記念イベントにおいて小田理一郎行った「システム・リーダーシップ」についての講演を、審査の上10件まで講演料無料で承ります。
【詳しくはこちら】http://change-agent.jp/news/archives/000721.html(掲載終了)