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アダム・カヘンの撒いたタネ

2014年11月28日

前回のメールマガジンでも、お知らせしておりましたが、11月初旬に世界的な変革ファシリテーターのアダム・カヘンを招聘して行った各イベントを無事におえることができました。

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ご参加いただきました皆さま、また多くの皆さまからあたたかい励ましと、多大なお力添えをいただきましたこと、心より感謝いたします。

講演では、「私たちが紡ぐストーリーの力」について、南アフリカやコロンビア、タイなどで行き詰まった状況で、それぞれの参加者が新しいストーリーを語りはじめるファシリテーションによって前進していったストーリーを共有してくれました。

さらに、3日間のワークショップでは、「変容型シナリオ・プランニング」という、アダム・カヘンがシェル時代に学び、南アフリカなどの実践で独自に開発していった手法を50人の人たちと一緒に学びました。8つのチームに分かれ、それぞれが「2030年『働く』の未来」についての複数のシナリオをつくり、活用し、そして気づきを得ていきました。

彼がファシリテーションの際に気をつけていることは多数ありますが、今回のプロセスの要諦は「多様性」「強固な器」「厳格なプロセス」です。これらをしっかり確保しながら、拡散・創発・収束のサイクルを何度も繰り返すことによって、さまざまな気づきや変容が生まれていきます。

日本各地、あるいは海外で活躍する多くの変化の担い手のみなさんと、アダムのこの手法のエッセンス、そしてそれを効果的なものとするアダム自身のあり方に触れることができました。

日本の組織や社会でも、一人だけ、一組織だけでは解決できない難題が数多く積み上がっています。アダムは、そうした難題に対して、どのように関係者を集め、共に解決していくプロセスと、その難しさと、そしてそれでも取り組み続ける勇気を身をもって示してくれたのではと振り返ります。

今回、アダム・カヘンと、そしてアダムと過ごした人たちが一緒に撒いたタネが、今後日本のあちこちに伝播していくことを願っています。

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