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組織開発の実践者450人が世界中から集まって互いの経験を共有し、それぞれの取り組みを後押しするとしたら、あなたはどのような場であってほしいと思いますか? あなた自身がそうした場をデザインするとしたら、どのようにデザインするでしょうか?
2014年5月19-21日、フランスのパリで第4回目となるSoLグローバルフォーラム(SoLフランス主催、SoLコミュニティグローバル協会後援)はまさにそうした場としてデザインされました。アジア・アフリカ・南米などを含む世界35カ国の、企業、政府、NGOなどのさまざまなセクターから老若男女450人が集まる多様性の高いフォーラムです。
出席者の共通の関心は、いかに人や組織の発達を促し、よりよいシステムへと変容を図るかにあります。幼虫がさなぎへ、そして成虫に変態していくことを意味する「メタモルフォーゼ」をテーマに掲げ、参加者自身がそれぞれの課題に向き合い、自身の変容を遂げることによってより効果的な組織や社会の変容を目指す流れです。
参加者はまず「ベースキャンプ」と呼ばれる6人組を構成して、自己紹介や参加意図、抱える課題やプロジェクトについて話し合います。この6人組は、毎日朝夕2回会って、心にあることを共有し合います。全体の大まかな流れは以下の通りです。
- 1日目「観察と探求」:フレーミングと探求のきっかけを与える基調講演、60のラーニング・ストーリーの共有、安全な器を築くためのアートワーク
- 2日目「深化」:自信過剰症候群に関する基調講演、企業での実践事例、テーマ別ワークショップ、探求のためのワールド・カフェ
- 3日目「挑戦と行動」:対立を克服するための対話に関する基調講演、政府・国際機関での実践事例、プロアクション・カフェ(参加者自身の50の課題の行動に向けての対話)
(つづく)
次回は、具体的な3日間の内容についてです。