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【開催レポート】サステナブル・フード・ビジネス研究会第4期「食のサステナビリティと企業」連続セミナー(2) 9月12日「貧困の現状と 世界食料企業の動向」
従来、貧困の解決や格差の是正には経済開発・経済発展が有効との仮説に基づいていたものの、現実には経済発展が進んでも格差が広がっていて貧困問題は解決への糸口を見ていません。
生物多様性や、生態系のサービスも劣化し、爆発的に増える人口を支えきれなくなりはじめています。
食品企業が原材料を調達するにあたって、果たして農家や農村労働者の人権や生活を脅かしていないであろうかか?
逆に、そうしたつながりから飢餓や貧困に あえぐ人々に貢献する機会を創造できないであろうか?
こうした課題の現状、課題解決に向けての企業・NPOなどの取り組みを知り、食品事業者のみなさんが、貧困などの社会問題に絡むリスクやチャンスについて一緒に考えました。
(ファシリテーター/スピーカー:チェンジ・エージェント代表取締役社長 小田理一郎)
講義 食料システムと貧困・飢餓の概況と事業継続性リスクと機会
はじめに、貧困・飢餓について、弊社小田より概況をお話しました。世界の収入格差は、シャンパングラスに例えられ、全体の20%にあたる裕福な層が全体の85%の収入を得ているのが現状です。また、経済格差問題は先進国でも深刻になりつつあり、格差問題が広がっていること、またその根本的な原因や背景についておさらいしました。
このような格差・貧困の課題に取り組む企業の事例として、ユニリーバとオックスファムの協働をはじめとして、海外の代表的な事例を紹介しました。
その後の討論では、自社の状況に置き換えて、何が重要な課題か、またどのようなアプローチができるかについて参加者同士で話し合いました。
貧困というと、私たちの日常と、どこかかけ離れた遠いテーマに感じられることがあります。ところが、私たちの日常の買い物や購買・調達がサプライチェーンを経て貧困にあえぐ世界の生産者たちともつながり、本来ビジネスパートナーであるはずの生産者の収入や生活の持続可能性に大きな影響力を与えています。
今回は、貧困や格差の問題など、みえにくいつながりをどのような形で変えていけるか、なにがきっかけになるかなど、様々な問いを持ち帰っていただく場となりました。次回の10月10日「世界の飢餓と私たちの食について考える」マルチステークホルダー・ダイアログによるでもこれらの問いをもちより、さらにを深めていきたいと思います。
次回 10月10日のマルチステークホルダー・ダイアログのご案内
次回の研究会「世界の飢餓と私たちの食」をテーマにして、ワールド・カフェ・ダイアログを行います。
テーマ:「世界の飢餓と私たちの食について考える」マルチステークホルダー・ダイアログ
ゲストスピーカー(予定):儘田由香氏(特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド)に お話を伺って、多様な参加者によるダイアログを行います。同僚や友人をお誘い合わせの上ご来場ください。
●日時 2013年10月10日(木) 18:00~20:30
●場所 大手町駅周辺(ご参加の方にお知らせさせていただきます)
●ファシリテーター・モデレーター
小田理一郎 ((有)チェンジ・エージェント代表取締役)
●お問い合わせ
(有)チェンジ・エージェント 担当 岩下
E-mail: infoca(アットマーク)change-agent.jp Tel: 03-5846-9660
今後の予定
A.「食のサステナビリティと企業」連続セミナー
第1 回(7/11)「2013 年度サステナブル・フード・ラボの報告」 (終了しました)
第2 回(9/12) 「貧困と企業」(終了しました)
第3 回(11/7) 「気候変動・エネルギーと企業」
第4 回(1/16) 「生物多様性(森・水・土・海)と企業」
第5 回(3/13) 「価値共創企業」
B.「食のサステナビリティ」マルチステークホルダー・ダイアログ
第1 回(8/8) 「フードロス」(終了しました)
第2 回(10/10) 「世界の飢餓と私たちの食について考える」
第3 回(12/5) 「日本の里山・里海」
第4 回(2/6) 「国際協力」または「震災復興支援」
★サステナブル・フード・ビジネス研究会の会員を募集しております。
★会員以外の方の、単回でのご参加も可能です。(有料)
研究会へのご参加方法
サステナブル・フード・ビジネス研究会は2011年1月に第1期が立ち上がり、今年第4期を迎えました。
食関連事業者による学びあうコミュニティを築いて、世界の最新情報を共有し、話しあい、またビジネスとしてどのように自社のリスクを評価し、また、どのように効率的かつしなやかな食料システムの構築に向けてポジティブな変化のうねりを創るかという、チャレンジに向き合っています。
●研究会が目指すこと
- 食のサステナビリティに関するビジネス上の課題への認識を高める
- 食のサステナビリティに関する企業や関係者の動向、課題について知識を深める
- 一社、業界単独では解決できない問題を協働で解決していく道筋をさぐる
- 日本の食・世界の食、そして事業継続に関してメインストームにたいしてポジティブなうねりを作り出す