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ニュース&コラム
ほぼ1年ぶりでインドネシアに行ってまいりました。途上国での人材開発のニーズや現況について学ぶと共に、協働で進めているエネルギープロジェクトの進捗を確認し、今後の戦略について話し合うためでした。
今回も昨年に続き、実りの多い出張であったと感じています。中でも、もっとも実感したのは、昨年システム思考ワークショップ参加者たちの成長ぶりです。
昨年のワークショップで立てた戦略を実行に移し、そこで学んだこと、考えたことなどを報告してくれました。昨年描いたループ図に対して、現実のシステムへの介入を試みたとき、どこが思ったとおりで、どこが思っていたことと違ったか、そこから何を学べたか、などとても学習の視点に満ちた報告を受けました。
さらに、外部の利害関係者や同様のプロジェクトに興味をもつコミュニティの代表者たちを招いた場で、今後の戦略や連携の可能性について論じました。
何よりも、プロジェクトが学習に満ちていていたことが最大の収穫です。実際に3つのコミュニティに対し、技術普及にもっとも望ましいマイクロ・ファイナンス手法は何か、あるいはそれぞれのコミュニティにどのような事業モデルが最適か、実際のシステムの反応をふまえながら、今後の指針を示してくれました。
その発表や討論の内容を通じて、このプロジェクトが継続・拡大して十二分に成果を出してくれるだろうという確信を得て、帰国することができました。
来年再度インドネシアを訪れたとき、どれだけの成果が広がっているか、またプロジェクトのメンバーたちがどれほど成長しているか、今からとても楽しみです。