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「エネルギー・チャレンジ」講演シリーズの報告

2007年12月05日

2007年11月17日より22日まで、(有)チェンジ・エージェントと(有)イーズは、アメリカの著名なシステム思考家のデニス・メドウズ氏とカナダの地質学者のデイビッド・ヒューズ氏とともに、「エネルギー・チャレンジ」をテーマとした一連の講演シリーズを実施しました。

ニューヨークでは原油の先物価格が100ドルに迫り、日本が主に調達する中東の原油も90ドルを超え史上最高値を更新するなど、時節を得た話題であったこともあって、のべ1200人の方に会場にお越しいただきました。

地球温暖化問題が政治・経済の主要関心事になっている一方、エネルギー供給量は限界に達する兆しを見せはじめ、「第三次オイルショック」ともいえるようなエネルギー危機が刻々と差し迫っています。欧米の政府や企業はすでに対策に乗り出している中、日本では実質的にエネルギーの94%を海外に依存しているにもかかわらず、問題意識も対策も、極めて低いレベルにとどまっています。

この講演シリーズでは、エネルギー資源を通じて密接に関連した地球温暖化とエネルギー持続可能性の2つの問題をどのように捉え、そしてどのように解決に向けて行動をとるべきか、を考えることが主要なテーマとなりました。

「エネルギー・チャレンジ」の講演録は現在準備中ですが、下記のリンクから要約版・概要とスライドをご覧いただけます。

● デニス・メドウズ氏 インタラクティブ・ラーニング研究所 所長
  「成長の限界―気候変動とエネルギー・チャレンジ」

● デイビッド・ヒューズ氏 カナダ地質調査所 上級地質学研究員
  「エネルギー持続可能性のジレンマ―有限な世界の未来にパワーを与える」

● 小田理一郎 (有)チェンジ・エージェント 代表取締役社長兼CEO
  「経営戦略を練り直す欧米企業の実例―危機の認識と持続可能性の意思」

「エネルギー・チャレンジ」の内容は、主要テレビ局ネットワーク、新聞社、ビジネス誌などでも広く取り上げていただくことができました。(掲載メディアの最新情報はこちらをご覧ください。)

● デニス・メドウズ氏 インタビュー(TBS系Green-Power.TV)

お越しいただいた皆様はもちろん、主催いただきました株式会社アレフ、ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)、環境を考える経済人の会(B-LIFE)、日経BP社、その他協力各社の皆様方に厚くお礼を申し上げます。

(有)チェンジ・エージェントでは、地球温暖化問題、エネルギー危機問題、さらには政府や企業の対応策の事例紹介などをわかりやすく解説する講演、プレゼンテーション、及び対策を見出すためのワークショップのファシリテーションを行っております。お申し込み・お問い合わせはinfo@change-agentまでどうぞ。


<演者プロフィール>

● デニス・メドウズ氏 (インタラクティブ・ラーニング研究所所長)

デニス・メドウズ氏は、長期的な視点からものごとの全体像と根源を見るシステム思考の大家であり、人口、経済と地球環境に関するローマクラブへのレポートとしてまとめられた『成長の限界』は世界中で注目を集めた。MITで経営学博士号を取得後、MIT、ダートマス大学、ニューハンプシャー大学などで経営学、工学、社会科学などを教え、プログラムディレクター、学部長などを歴任した。システム思考、未来学、体験学習など10の著書を持つ。世界の企業のボードメンバー、政府・業界・NPOなどへのコンサルティングの実績多数。地球温暖化問題、ピークオイル問題における世界の第一人者でもある。

● デイビッド・ヒューズ氏 (カナダ地質調査所上級地質学研究員)

地質学者であるデイビッド・ヒューズは、カナダ地質調査所の研究者としてエネルギー資源の研究調査に30年以上携わってきた。カナダの石炭インベントリーのリーダーを務め、石炭に関するデジタル情報を使い、石炭の従来の利用法とコールベッド・メタン生産や二酸化炭素の固定化など新しい利用法にどの程度適用可能であるかを検討している。また、カナダ・ガス・ポテンシャル委員会における非従来型天然ガスのチームリーダーでもある。

近年の関心は、エネルギーに関する「ビッグピクチャー」を描くことにある。エネルギー供給の継続性の長期的予測診断とエネルギー利用に関する政治および環境への影響に大きな関心を寄せている。ヒューズ氏のグローバル及び北米でのエネルギー分析は、アメリカ及びカナダの連邦政府、州政府、自治体、エネルギー供給業界団体及びエネルギーを消費するさまざまな業界団体で利用されている。

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