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本コースはおかげさまをもちまして、募集を終了させていただきます。
複雑で激しい変化に直面する組織、地域でリーダーシップ能力の変容を迫られる時代__しなやかに進化し続ける組織におけるリーダーの特徴
日本国内の人口減少と市場縮小、グローバル化・競争激化、少子・高齢化、財政難・有効資源の減少、社会問題・環境問題の深刻化、さまざまなリスクの増大と脆弱性の増大など、複雑で変化の激しさを増すこの時代、私たちの組織や地域へ多くの深刻なチャレンジが差し迫っています。
未曾有のチャレンジを前に、衝撃に耐え、自らを変革し、変化に適応する力が必定ですが、これほどの激しい環境変化のペースについていくことはたやすいことではありません。しかも、そうした変化が組織や地域の十分多くの人々の中で起こることが必要になります。
チャレンジの大きさに反比例するようにトップダウン型のリーダーシップや外発的動機による施策は機能しないことが明らかになってきました。組織のさまざまな職位の人たちが、組織リーダー、現場リーダー、ネットワークリーダーなどの多様な役割を担うリーダーの生態系を築き、効果的に変化を創造するためのリーダーシップ能力そのものも変容を迫られます。
環境変化の激しい中でもしなやかに進化し続ける組織を築くには、関係者たちが主体的に変化を求める「共有ビジョン力」、多様な利害関係者たちによる「共創的な対話力」、そして、複雑性を見抜く「システム思考力」の3つの力を組織として培う必要があります。また、そのような組織におけるリーダーは、次のような行動の特徴を示します。
○己を知り、多様な視点を受け容れる
○深く本質や全体性とつながる洞察をもち、不確実性にも身を委ねられる
○大局を見つめ、「今ここ」にある力を活用しながら、状況に適応する
○自己変容を率先垂範し、他者の変容のための環境・場を築きながら奨励する
○直観を支える「システム思考」などの実践論を使いこなす
内側からの自己変容を促し、真のリーダーシップを発揮するには
覚悟に充ちた、真のリーダーシップ能力の開発は、読書や講義はもちろん、あらゆる外側からの働きかけだけではなしえません。内側から己を磨き続けることではじめて培われるものです。しかし、それぞれの内側から発達するのをただ待ち続けていたのでは、迫り来るチャレンジには間に合わない危惧があります。では、一体どうすれば、内側からの自己変容を促す場を創れるのでしょうか? どうしたら、それぞれが己の中の魂の声に耳を傾け、真のリーダーシップを発揮できるのでしょうか?
私たちは一つの仮説として、共に信頼できる場を形成し、それぞれが魂の声に耳を傾け、自己の内面を磨く感化のネットワークを提案します。自己を見つめる上で、安心・安全を目指す場が欠かせません。この時代のチャレンジに立ち向かう志高いメンバーが互いを真に支える誓約をした場で、それぞれの己との対話を促し、それぞれが真実を語り、互いに耳を傾けることで、内面からの自己変容を支え合います。そして、真の自分を発見するためには、しばしば「旅」が有効です。それは旅先に答えがあるからではありません。旅に出ることによって、自己の視点に気づき、新しい視点を受け容れることができるからです。
そして、リーダーシップを培うための旅先として、宮城県石巻市を選びました。同市は2011年3月11日に襲った東日本大震災の震源にほど近く、津波の被災のもっとも大きかった地域の一つです。地元及び域外の多くの人の努力で復興の道を歩みつつ、一方で今なお苦難の続く地域も残しています。また、従来から進んでいた過疎や高齢化に関わる社会課題が震災を機に加速的に発現し、日本の近未来の課題を多く先取りした地域でもあります。今回、石巻で復興に奮闘する人たちを訪ねながら、困難な状況におけるジレンマと自分自身の志について内省し、リーダーシップについて共に旅する仲間たちと対話を行います。
ファシリテーターは、「学習する組織」「システム思考」など世界で注目される組織開発・リーダーシップ開発手法を日本で広げるチェンジ・エージェント社の小田理一郎と北見幸子が、旅先案内人は石巻市で震災復興のために地元の皆様に寄り添い、活動を続けるサードステージの杉浦さん、新井さんが務めます。
このリーダーシップの旅に参加いただきたいのは、企業、自治体、政府機関、NPO・NGOなどにおいて、組織や地域社会の変革を志す組織リーダー、現場リーダー、ネットワークリーダー、或いはその候補の方々です。職位は問いません。変革を起こしたい対象となる組織ユニットや地域コミュニティを持ち、すでに取り組んでいる方々、或いはそうした方の育成にあたる経営者や人材育成担当の方々に推奨します。
震災の経験をひもときながら、それぞれが自分自身をみつめ、内面を磨き、真のリーダーへの変容を互いに支え合うラーニング・ジャーニー・プログラムの参加を是非ご検討ください。
**ラーニング・ジャーニーとは**
ラーニング・ジャーニーは、学習する組織/U理論の実践において、サステナブル・フード・ラボなどの「チェンジ・ラボ」「ソーシャル・ラボ」と呼ばれる能力開発の取り組みの中で活用されてきました。抽象論や他人事的な評論に終始しがちなメンバー間の対話について、具体的なシステムの葛藤やジレンマの観察を織り込むと同時に、自分自身のメンタル・モデルや課題への関与の姿勢を内省しやすくするプロセスです。
参加者グループがいくつかの現地現場を訪ね、現実の人の話を聞きながら、今起きているさまざまな現実を観察し、感知し、その意味合いを協働で探るプロセスです。各訪問の前後や1日の終わりに、振り返りの時間を設けて、多様なメンバーたちの視点を集め、全体像を希求しながら、未来への意味合いや為したいことについて対話を重ねます。それぞれの気づきや感性を重ねながら、未来に関する新たな理解を深めていきます。
対象となるかた
・企業、自治体、政府機関、NPO・NGOなどにおいて、組織や地域社会の変革を志す組織リーダー、現場リーダー、ネットワークリーダー、或いはその候補の方(職位は問いません)
・変革を起こしたい対象となる組織ユニットや地域コミュニティを持ち、すでに取り組んでいる方々、或いはそうした方の育成にあたる経営者や人材育成担当の方
・組織開発や人材開発に携わり、自組織などの人材育成やリーダーシップ開発のために新しい刺激や手法を探っている方
・リーダーシップ、学習する組織などのテーマに関心をもちながら東北の復興を応援したい方
※事前に参考資料を配付しますので、学習する組織やシステム思考についての予
備知識がなくてもご参加いただけます。
プログラム予定
1日目
- JR石巻駅集合 10:20 (その後、バス移動となります)
- 現地ゲストスピーカー訪問・ヒアリング(過去のゲスト例:南浜町語り部)
- 情報交流館(見学)
- 昼食・自己紹介
- 現地ゲストスピーカー訪問・ヒアリング(過去のゲスト例:地元商業運営者/元市議会議員 )
- 1日目の振返り
- 夕食+親睦会
2日目
- 朝のアクティビティ(散策、他)
- 地域システムの構造とチャレンジの理解を深める対話
- 昼食+地域の方との交流会
- 組織や地域社会のリーダーとして自ら学び振り返り、学びを収穫し次への一歩を考える
- JR石巻駅解散 16:30予定
※事前に参考資料を配付しますので、学習する組織やシステム思考についての予
備知識がなくてもご参加いただけます。
※タイムスケジュールの詳細はお申込の方に順次ご案内します
※プログラムは学習効果をたかめるため変更になる場合がございます。
※会場や施設の一部の、お手洗いや浴室などの設備は共用となります。
ファシリテーター
小田理一郎(有限会社チェンジ・エージェント代表取締役)
オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL) ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。著書に『学習する組織入門』『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』など、共訳書にピーター・M・センゲ著『学習する組織――システム思考で未来を創造する』(英治出版)、ジョン・D・スターマン著『システム思考――複雑な問題の解決技法』(東洋経済新報社)、監訳書にビル・トルバート著『行動探求――個人・チーム・組織の変容をもたらすリーダーシップ』、アダム・カヘン著『社会変革のシナリオ・プランニング――対立を乗り越え、ともに難題を解決する』『敵とのコラボレーション』、ディビット・ピーター・ストロー『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』(以上英治出版)など。
北見 幸子(有限会社チェンジ・エージェント 講師/マネージャー)
大学卒業後、人材開発コンサルティング会社に18年間勤務。法人営業・コンサルティング、インストラクター、プロジェクトマネジメント業務など多岐に渡って顧客の人材開発支援を行う。大手損保会社、銀行を中心に、メーカーなども担当。テーマは、営業力強化、リーダーシップ・マネジメント、評価者訓練、女性活躍、理念浸透など。特に認知心理学や行動科学をベースとした対人対応スキル向上の側面からのアプローチを用いて企画を実施。その後、出版社の教育出版物の営業責任者として医薬品業界全体へのアプローチを行う。後に、事業会社での人材開発責任者として自組織の人材育成に携わり、一人ひとりの成長と組織としての成長が不可分であることを痛感。「学習する組織」の考え方に感銘を受ける。コンサルティングファームで講師を経て、2018年よりチェンジ・エージェントに参画。
募集要項
日程
2019年7月6日(土曜)~7日(日曜)
JR石巻駅集合 10:20 ※接続電車のご参考 10:16石巻着
JR石巻駅解散 16:30 ※接続電車のご参考 16:54石巻発
場所
宮城県石巻市街地周辺、牡鹿半島
宿泊
民宿めぐろ(小渕浜周辺)
※男女別の3名前後の相部屋となります。
募集人数
20人前後
参加費
1泊2日 55,000円+税
- 1泊2日の宿泊費・4食分昼・夜・朝・昼の食事代
- 現地の移動費(バスまたはミニバン利用)
- 現地コーディネート諸費用
- 語り部費、交流会費、保険料などを含む
※合宿集合地(JR石巻駅)までの交通費は、各自でご負担ください。
※追加の飲食代やお土産代なども各自ご負担となります。地元への経済効果のため是非飲食や買い物もお楽しみください。
共催
有限会社チェンジ・エージェント
一般社団法人サードステージ
活動受け入れ
「浜へ行こう!実行員会」※運営窓口・事務局一般社団法人サードステージ
お申込み方法
本コースはおかげ様をもちまして、満席となりました以下のフォームより、キャンセル待ちを希望される場合は、必要事項をご入力の上、お申込みください。順番にご案内させていただきます。
※受付確認後、参加費とお支払方法(振込口座)を記載した【仮受付票】を電子メールで送信いたします。
入金確認を持ちまして正式な受付となります。
※お申し込み後、一週間たちましても返信が届かない場合は、インターネットの送受信にトラブルがあることも考えられますので、お手数ですがご一報いただけますようお願い申し上げます。
お問い合わせ
有限会社チェンジ・エージェント seminar@change-agent.jp
03-5846-9660
担当 岩下、北見