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2025年 419日(土)

チェンジ・エージェント20周年記念シンポジウム「システムチェンジのためのシステムリーダーシップ~未来を共創するリーダーたちのあり方」

JR浅草橋駅周辺会場

現代社会は、気候変動、経済格差、ジェンダー不平等、社会的排除など、複雑で相互に関連した課題に直面しています。これらの問題は、個人や一組織の努力だけでは解決できない「システム全体の問題」であり、システムそのものの根本的な変革、すなわち「システムチェンジ」が求められています。

システムチェンジ(System Change とは、特定されたシステム全体の機能、構造、価値観、あるいはパラダイムを抜本的に変革するためにデザインされた意図的なプロセスを指します。これは、表面的な解決策や一時的な改善ではなく、問題の根本原因や根源にアプローチし、システムそのものを再構築することを意味します。実践のスケールはさまざまで、1)組織やコミュニティの運営をその構造、カルチャーから見直す個々の集団システムレベル、2)市場やサプライチェーン、セクターについて境界、構造、ルールから見直すフレームワークのレベル、さらには、3)社会経済システムのモデルそのものやパラダイムを転換するレベルまで多岐にわたります。

どのシステム規模であれ、システムチェンジを実現するには、既存の枠組みや考え方を超えた抜本的な意識の転換が求められます。ここで注目されるのが、「システムリーダーシップ」という新たなリーダーシップのスタイルです。

システムリーダーシップ(Systems Leadershipは、複雑なシステム全体を理解し、多様なステークホルダーを巻き込みながら、共通のビジョンに向けて協働するリーダーシップのスタイルです。システムリーダーは、組織の枠を超えて連携を促進し、対話と協働を通じて、集合的なリーダー群を生み出し、変革を推進します。彼らは、トップダウンの指示ではなく、他者をエンパワーメントし、全体のシステムにポジティブな影響を与えることを目指します。

チェンジ・エージェント社は、2015年よりこの考え方を提唱し、日本における実践やパイロットを支援してきました。本シンポジウムでは、その10年間を振り返りながら、システムチェンジを実現するためシステムリーダーシップの重要性とその実践方法について、多角的な視点から議論を深めます。グローバルな専門家、ビジネスリーダー、社会起業家、出版メディア、ベンチャーファンド、ファシリテーターなど、多様な分野のリーダーたちが集い、実際の事例や最新の理論を共有します。

冒頭、主催するチェンジ・エージェント社より創業20年を振り返りながら、今後の展望としてのシステムチェンジ、システムリーダーシップの意義について説明します。

基調講演には、世界68カ国でステークホルダーダイアログを推進し、日本最初のシステム思考研修においてファシリテーターを務めたジリアン・マーティン・ミアーズさん、ビジネスセクターからは横河電機株式会社で未来共創イニシアチブのプロジェクト・リーダー玉木伸之さん、ソーシャルセクターからは児童労働撤廃と子どもたちの権利を擁護するACEの共同設立者で副代表の白木朋子さんに登壇いただきます。システムリーダーシップという言葉は必ずしも使っていませんが、それぞれの現場での具体的なイメージを交えて語っていただく予定です。

パネルディスカッションでは、社会課題解決と多様な価値創造が自律的・持続的に起こる社会の礎をつくることを目指すSIIFのインパクト・オフィサー加藤有也さん、北海道東川町でフォルケホイスコーレをモデルに学校を立ち上げ、チェンジ・エージェント・アカデミー卒業生でもある安井早紀さん、Publishing for Changeを掲げ、学習する組織やシステム思考などさまざまな書籍も出版する英治出版編集長の下田理さん、自律的な組織運営をめざし学習する組織を導入したACEの代表岩附由香さん、そして基調講演者の玉木伸之さんに登壇いただき、システムチェンジやシステムリーダーシップについてこれまでの学びをどのように活かして今後の実践につなげるかを探求します。

パネルディスカッションとその後の会場対話のファシリテーションでは、個人と組織の可能性を引き出す共創造をテーマに対立を統合する対話による組織変革を行う渋谷聡子さんにお願いします。

シンポジウム終了後は続けて、チェンジ・エージェント社の20周年を記念する懇親会を開催する予定です。

システムチェンジとシステムリーダーシップの理解を深め、次の10年に向けて日本での実践のさらなる広がりに向けてぜひご一緒ください。イベントの詳細と申し込み方法は、以下の通りです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

イベント概要

プログラム

13:00 開会の挨拶および趣旨説明
「チェンジ・エージェントの20年を振り返る/システムチェンジの展望」

  • 小田理一郎(有限会社チェンジ・エージェント共同設立者/CEO兼代表取締役社長)

13:30 第一部 基調講演「システムチェンジへの挑戦」

  • ジリアン・マーティン・ミアーズ氏(在スイス、ブライト・グリーン・ラーニング創設ディレクター)
  • 玉木伸之氏(横河電機株式会社 未来共創イニシアチブ プロジェクトリーダー)
  • 白木朋子氏(特定非営利活動法人ACE 副代表/共同創業者)

15:10 休憩

15:25 第二部 パネルディスカッション「システムリーダーシップを探求する」

  • 加藤有也氏(一般財団法人社会変革推進財団SIIF インパクト・オフィサー)
  • 安井早紀氏(School for Life compath共同代表)
  • 下田理氏(英治出版株式会社 プロデューサー/編集長)
  • 岩附由香氏(特定非営利活動法人ACE 代表/共同創業者)
  • 玉木伸之氏(横河電機株式会社 未来共創イニシアチブ プロジェクトリーダー)
  • ファシリテーター:渋谷聡子氏(組織変革ファシリテーター)

16:40 第三部 会場対話

  • ファシリテーター:渋谷聡子氏(組織変革ファシリテーター

17:20 閉会の挨拶
  17:30 シンポジウム閉会

17:45 懇親会(ホール隣接ホワイエにて開催、要事前申し込み、自由退席)

19:15 懇親会終了

※スケジュール、出演者につき調整が入る場合があります。

登壇者プロフィール

基調講演

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ジリアン・マーティン・ミアーズ氏(在スイス、ブライト・グリーン・ラーニング創設ディレクター)

ラーニング及び能力開発の実践家。グローバルな持続可能性コミュニティーと25年間以上にわたり協働している。グローバルに活動し、世界68ヶ国で(アルメニアからザンビアまで!)ワークショップ、学習プログラム、ミーティングを企画運営している。過去にIUCNのラーニング&リーダーシップ部門の執行役員、LEAD(Leadership for Environment and Development)インターナショナルの能力開発ディレクターを務める。専門領域は、ダイナミックで体験的な学習環境を創造する、マルチステークホルダーダイアローグのファシリテーション、インタラクティブな学習デザイン、革新的なカリキュラムやトレーニング教材の開発。 IAF(国際ファシリテーター協会)認定プロフェッショナル・ファシリテーター。2015年、2020年に国際ファシリテーター協会より「ファシリテーション・インパクト・ゴールド賞」を受賞。共著に『Climate Change Playbook』(Chelsea Green, 2016年)がある。

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玉木伸之氏(横河電機株式会社 未来共創イニシアチブ プロジェクトリーダー)

1989年、横河電機に入社。半導体や医薬品の生産管理システムの設計・構築を経て、商品企画、システムコンサルティング、新事業開発、経営企画、中長期経営戦略の策定に従事。グローバルマーケティング戦略立案、IA事業変革、エグゼクティブセリングトレーニングなど、組織横断的なグローバルプロジェクトを主導。シナリオプランニングを活用し、事業会社における人材育成や社内外の共創型プロジェクトを推進するとともに、業界横断でのシナリオプランニングのファシリテーションにも数多く従事。2019年、次世代共創型リーダー育成プログラムの開発。2021年、社長直轄の未来共創活動を立ち上げ、多様なステークホルダーとの共創を推進し、早稲田大学と共に産官学連携ラーニングコミュニティ「Green Phoenix Project」を設立。日本の人事部「HRアワード2021」企業人事部門入賞。2023年、フューチャー「Sustainable Future Leadership コンソーシアム」アドバイザリ。2024年、日本医師会「次世代の災害医療」シンポジウム総括アドバイザー、高知大学「KOCHI未来会議」ステアリングコミッティ。サステナブル社会実現に向けたシナリオプランニングを基軸とした課題解決とリーダー育成に注力。

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白木朋子氏(特定非営利活動法人ACE 副代表/共同創業者)

大学のゼミでインドの児童労働を研究。現地のフィールドワークで児童労働を余儀なくされる子どもたちと出会い、強い衝撃を受ける。大学在籍中の1997年、代表の岩附ら学生5人でACEを創業。英国大学院留学、企業勤務を経て、2005年から2021年まで事務局長を務める。202112月に副代表に就任。2009年より、ガーナのカカオ生産における児童労働の解決をめざす「しあわせへのチョコレートプロジェクト」を牽引。カカオ生産地の子どもや農家、企業、政府、国際機関、NGOなどの関係者をつなぎ、構造的な課題解決をめざす。ビジネスと人権に関する企業の支援や連携、ステークホルダー連携のためのプラットフォーム構築・コーディネーション、「児童労働のないチョコレート」の開発・普及、国際会議やメディア等での発信などにも取り組む。2018年以降は、ガーナ政府が国家計画として進める「児童労働フリーゾーン」認定制度の構築・普及を支援する事業を主導。著書「子どもたちにしあわせを運ぶチョコレート。」(2015年、合同出版)、共著「チェンジの扉~児童労働に向き合って気づいたこと」(2018年、集英社)、「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」(2007年、合同出版)。

パネルディスカッション

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加藤有也氏(一般財団法人社会変革推進財団SIIF インパクト・オフィサー)

▼SIIFの活動概要:
社会課題解決と多様な価値創造が自律的・持続的に起こる社会の礎をつくることを目指し、日本における「インパクト投資」の実践と普及を行っています。

▼自己紹介:
総合出版社にて海外事業や国内外関連会社の企画に従事した後、コーポレート・ベンチャーキャピタルの設立・運営およびベンチャー企業との資本業務提携に携わりました。当財団では、インパクト投資やインパクト・スタートアップ支援の先行事例作りと実践的モデルの開発を目指し、はたらくFUND(日本インパクト投資2号ファンド)の運営、インパクト測定・マネジメントのモデル策定と普及、システムチェンジ志向の新たなインパクト投資事業の開発などを担当しています。経営学修士。

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安井早紀氏(School for Life compath共同代表)

1990年神奈川県生まれ。幼少期はイギリスで過ごす。慶應義塾大学在学中に教育格差を解消するNPO法人Teach For Japanで活動。大学卒業後は、リクルートに入社して人事総務として6年間勤務。ファミリーデー制度の立ち上げや、ミャンマーや宮城県女川町を舞台にした次世代リーダー育成プログラムの企画に取り組む。2018年、地方の公教育の可能性を感じて、島根に移住して地域・教育魅力化プラットフォームに入職。高校生の国内留学「地域みらい留学」事業の立ち上げに従事する。デンマークの成人教育機関「フォルケホイスコーレ」に出会ったことで、日本にフォルケホイスコーレのような大人の学び舎を作ることをミッションに、2020年に北海道東川町に移住して、School for Life Compathを共同創業。

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下田理氏(英治出版株式会社 プロデューサー/編集長)

1981年福岡県生まれ。ITコンサルティング企業勤務を経て現職。ソーシャルビジネス、平和構築、組織開発、教育分野の本をプロデュース。『ティール組織』『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』『ビジョンプロセシング』『リジェネラティブ・リーダーシップ』『なぜ人と組織は変われないのか』などを手がける。日本初のティール組織のカンファレンス「Teal Journey Campus」の開催、チームの自律的な進化を支援する組織開発プログラムの設計・開発など、書籍編集以外の事業開発にも携わっている。

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岩附由香氏(特定非営利活動法人ACE 代表/共同創業者)

14~16歳まで米国ボストンで過ごし、桐朋女子高等学校卒業。上智大学在学中、米国留学から帰国途中に寄ったメキシコで物乞いする子どもに出会い、児童労働と教育を研究テーマに大阪大学大学院へ進学、国際公共政策修士号取得。在学中にカイラシュ・サティヤルティ氏(2014年ノーベル平和賞受賞)の呼びかけた「児童労働に反対するグローバルマーチ」をきっかけにACEを発足させる。その後、NGO、企業、国際機関への勤務やフリー通訳を経て、2007年よりACEの活動に専念。2017年アルゼンチンでの第4回児童労働世界会議では発表を行うなど、国内外のアドボカシー活動に力を入れている。2019年Civil 20(大阪G20サミットに向けた世界の市民社会組織の会議体)の議長を務める。夫と2人の娘の4人暮らし。著書「チェンジの扉~児童労働に向き合って気づいたこと」(2018年、集英社)、「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」(2007年、合同出版)。

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玉木伸之氏(横河電機株式会社 未来共創イニシアチブ プロジェクトリーダー)

上記(基調講演)に記載と同じ

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ファシリテーター:渋谷聡子氏(組織変革ファシリテーター)

青森県出身。「個人と組織の可能性を引き出す対話と共創造」をテーマに、対立を統合する対話による組織変革支援を行う。
株式会社ベネッセコーポレーションにて、進研ゼミ全国添削指導員(赤ペン先生)の育成マネージャー等を経て独立。

2009年、國學院大学大学院神道学にて、神話と社会形成の原理による持続可能な共同体システムと「学習する組織」や「U理論」における組織変革の潮流の比較研究にて修士号を修了。その後、研究を適用し、多方面のクライアント(省庁、自治体、教育委員会、医療法人、NPOなど)の組織変革に携わる。
2014年、次世代の教育支援に特化した合同会社ファミリーコンパスを設立。管理職育成、教員同士の対話による組織風土改革、「主体的・対話的な学び」の授業監修等を支援している。日本女子経営大学院講師。清泉女子大学非常勤講師。女子美術大学非常勤講師。

挨拶・導入

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小田理一郎(チェンジ・エージェント社共同創設者/CEO兼代表取締役社長)

オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL) ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。東京科学大学の社会人向けMOTプログラム非常勤講師、大学院大学至善館MBAプログラム特任教授。サステナビリティの科学者と実践家たちの国際ネットワーク「バラトン・グループ」役員。大陸横断で持続可能な食料システムを目指すコンソーシアム「サステナブル・フード・ラボ(SFL)」の中心人物たちと親交を重ね、世界資源研究所(WRI)の生態系サービスレビュー実務などに携わる。また、JICA で国内外の専門家に研修を実施するほか、東南アジア、アフリカなど途上国でのサステナビリティ・リーダー養成に携わる。

主催

有限会社チェンジ・エージェント

募集要項

日時

2025年4月19日(土) 13:00~17:30(終了後 懇親会 17:45~19:15)

会場

JR浅草橋駅周辺会場(ご参加の方にご案内します)

参加費(税込)

  1. シンポジウムと懇親会 11,000
  2. シンポジウムのみ   5,500

定員

(シンポジウム150名、懇親会100名)になり次第締め切ります。

★中止・キャンセルに関する事項 

  • 感染症拡大や災害の状況によっては、直前にイベントの内容・情報の変更またはやむを得ず本イベントを中止または延期とさせていただく場合がございます。中止または延期となりました場合には、参加費をご返金致します。
    *返金の場合、参加費以外に掛かる費用(チケット販売手数料、交通費、その他手数料など)は対象外となります事をご了承ください。
  • その他の事由によるキャンセルにつきましては、以下のキャンセル規定に沿って対応いたします。

<キャンセル規定>
お振込み後のキャンセル規定は、お申し出日に応じて下記の通りとなります。キャンセルされる際は、電話・メール等でご連絡ください。返金の際は、下記金額より返金手数料を除いた金額となりますのでご了承ください。

開催日を含む15日前まで・・・返金手数料を除いた全額返金
開催日を含む14日前から8日前まで・・・参加費の50%返金
開催日を含む7日前から当日・・・参加費の全額申し受けます。

※以下の場合、返金手数料としてキャンセル1件につき340円のキャンセル手数料が発生します。
・クレジットカード、Paypal支払いで、支払い日から50日以上経過している場合
・コンビニ/ATM支払いでチケットを購入した場合
※注文1件あたりに発生する220円の販売手数料は、購入者都合によるチケットキャンセルの場合も、主催者都合によるイベント中止の場合も、チケット購入者には返金されません。
詳細はPeatix公式ヘルプからご確認ください。

公開日:2025.1.23

お申し込み

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お問い合わせ

(有)チェンジ・エージェント 担当 岩下 
seminar(アットマーク)change-agent.jp /03-5846-9660  
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