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*終了しました*システム思考セミナー「ディヴィッド・ストロー氏特別ワークショップ:レバレッジの効いたリーダーシップ」
システム思考実践の第一人者のディヴィッド・ストロー氏を講師に迎えたオンライン研修を開講します。ストロー氏は、「学習する組織」を提唱したピーター・センゲ氏らと共にイノベーション・アソシエイツ社を共同設立して、数多くの企業、政府機関、非営利組織などでシステム思考の実践の最前線を率いてきました。ストロー氏は2018年に日本で出版された『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』の著者でもあります。これまでにも日本で「社会変革のためのシステム思考」「デイヴィッド・ストロー氏に学ぶシステム原型」などを開催してきました。
3回目の招聘セミナーとなる今回のテーマは「レバレッジの効いたリーダーシップ」となります。以下、講師を務めるディヴィッド・ストロー氏による本コースの概要紹介です。
私たちが直面する複雑な問題は、私たちの対応能力を上回るスピードで拡大しています。そのため、私たちは容易に「過負荷」に悩まされ、進むべき道が分からなくなります。過負荷と混乱に対する典型的な対処法の1つは、より多くの努力をすることがより良い結果につながると思い込んでしまうことです。また、より速く次の仕事に移れるように、さらに速く仕事をすることもあります。しかし、より長く、より速く仕事をすることは、より多くのミスや他者との衝突を招く傾向があります。
対照的に、システム思考は、システム全体のパフォーマンスを持続的に向上させるために、時間をかけて行うことができるいくつかの重要な調整された変化の力を認識することを奨励しています。これがレバレッジポイントです。これらは強力ですが、明白ではないことが多いのです。
複雑性に対処する能力を効果的かつ持続的に高めるためには、私たち自身、組織、そして私たちが改善を求めるより大きなシステムの3つのレベルで、限られた資源を活用する方法を見出す必要があります。このセミナーの目的は、システム思考の原則と基本ツールを応用して、この3つのレベルすべてにおいてレバレッジを特定し、利用できるようにすることです。この3つのレベル全てに適用可能な4つの原則は以下の通りです。
- 意義のある方向性を示すことで活力を与える
- どんなに困難でも現実を受け入れる
- 長期的に考え、短期的に行動する
- 実験と状況の変化から継続的に学ぶ
第1回 自分自身の中にレバレッジを見つける
このワークショップでは、自分自身にレバレッジをかけることについて、深掘りして考えます。
第2回 組織におけるレバレッジの発見
2回目のワークショップでは、あなたが働いている、またはコンサルタントをしている組織でレバレッジを見つけることに焦点を当てます。
第3回 より大きなシステムで力を発揮する
シリーズ最後のワークショップでは、より大きなシステム(1つの機関を超えたシステム)のパフォーマンスを向上させるために、どのようにレバレッジを見つけるかを探求していきます。
このワークショップシリーズにご興味のある方は、全3回のワークショップにお申し込みください。このワークショップの背景については、デイヴィッド・ピーター・ストロー著『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』をご一読ください。複雑な問題を解決し、意図しない結果を回避し、持続的な成果を達成するための実践的なガイドです。
日本において、オンラインでシステム思考の第一人者から学べるこの貴重な機会を是非ご活用ください。問い合わせがありましたら、チェンジ・エージェント社兒玉・小田宛てにご連絡ください。お申し込みは、下記詳細を参照の上、ページ末にある申し込みフォームに記載、送信ください。
プログラム概要
第1回 自分自身の中にレバレッジを見つける
このワークショップでは、自分自身にレバレッジをかけることについて、深掘りして考えます。以下のことを学びます。
- 「生きがい」の原則と有意義な方向性によって自分自身を活気づけることができるシステムリーダーの性格特性。
- 困難を受け入れることがなぜ重要なのか、そして困難とより効果的に取り組むための3つの原則。
- 即効性と短期成功の違い、そして"幽霊(ファントム)仕事量"を減らして生産性を上げる方法。
- 休息と再生、振り返り、行動という1週間のリズムを作ることで、継続的に学習する方法。
講義と事例、そして個人演習を通して学びます。
第2回 組織におけるレバレッジの発見
2回目のワークショップでは、あなたが働いている、またはコンサルタントをしている組織でレバレッジを見つけることに焦点を当てます。以下のことを学びます。
- -アライメント(合致)とアグリーメント(合意)の違い、そして、なぜ組織のアライメントを構築するためにビジョンの共有が重要なのか。
- 組織の多様なステークホルダーの間で現実の認識を共有することが難しい理由と、そのためにできること。
- 基本的なシステム原型と、それが組織の過負荷という共通の問題に対処する例として、どのように人々を助けるのか。
- 成功例と失敗例の両方から、組織がより効果的に学習するための方法。
前回同様、講義と事例、演習を通して学びます。
第3回 より大きなシステムで力を発揮する
シリーズ最後のワークショップでは、より大きなシステム(1つの機関を超えたシステム)のパフォーマンスを向上させるために、どのようにレバレッジを見つけるかを探求していきます。以下のことを学びます。
- 多様なステークホルダー間の整合性を構築するための共有ビジョンに代わるシナリオ・プランニングの価値。
- 人々が単に収集するだけでなく、体系的に考えることを支援することの価値、および慢性的で複雑な問題について人々が体系的に考えることを支援するための4つの原則。
- レバレッジポイントを特定し、システム的な「変化の理論」を開発するための原則。
- オープンシステムが継続的に学習するための重要な戦略。
※デイヴィッド・ストロー氏は英語で話しますが、日本語への逐次通訳がつきます。
● 講師紹介
デイヴィッド・ピーター・ストロー
システム思考をベースに組織や社会課題の解決を支援するコーチ/コンサルタント。ブリッジウェイ・パートナーズ、アプライド・システム・シンキングの共同設立者。社会変革プロジェクトに25年以上携わり、世界銀行、ロイヤル・ダッチ・シェル、W・Kケロッグ財団など、さまざまな非営利組織、営利組織、公的機関と協働した実績をもつ。
著書に『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』(英治出版)。また、ピーター・センゲ著『学習する組織』(英治出版)、『学習する組織フィールドブック「5つの能力」』(日本経済新聞社)などへの貢献・執筆。
デイヴィッド・ストロー氏に関するコメント
"複雑な問題を解決するに対して、断片化されたバラバラの取り組みでは効果が上がらないことを認識することはたやすい。しかし、それにとって変わる手法を具体的に提示するとなると話は別だ。ディヴィッド・ストローは、さまざまな状況下で40年間にわたる実践的なシステム思考ツールの応用を経て、結果を残すための、明快で説得力のあるガイドを書き上げた。" (ピーター・センゲ、MIT上級講師、『学習する組織』著者) |
"ディヴィッド・ストローは、システムの原則を建設的な社会変革に努力する人たちに向けて活用する取り組みの第一人者である。システム思考の書籍は多くあるが、どれもその活用方法については書かれていない。この本はその例外と言えるだろう。ディヴィッドは、私たちの社会の重要な課題に長年にわたってコンサルタントとして従事してきた経験を紐解いている。" (デニス・メドウズ、『成長の限界』共著者) |
"ディヴィッド・ストローは、システムの原則を建設的な社会変革に努力する人たちに向けて活用する取り組みの第一人者である。システム思考の書籍は多くあるが、どれもその活用方法については書かれていない。この本はその例外と言えるだろう。ディヴィッドは、私たちの社会の重要な課題に長年にわたってコンサルタントとして従事してきた経験を紐解いている。" (デニス・メドウズ、『成長の限界』共著者) |
"デイヴィッドとマイケルが(システム原型)の考え方をビジネスや職場の場面に応用し、実践を積みながら練り上げていきました。彼らのこの貢献は、1990年に版されたピーター・センゲの『学習する組織』)の中で大きく取り上げられています。システム原型を用いることで、難易度が比較的高い作業が多かったシステム思考の実践を、身近な職場やビジネスの問題へ適用することがしやすくなったのです。このシリーズの書籍の発行部数は全世界で300万部以上にものぼり、世界各国の組織や地域で「学習する組織」の考え方が広がっています。" (小田理一郎、『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』監訳者による解説より引用) |
● お薦めする受講者
- 民間、行政、市民、アカデミック分野において複雑な課題に取り組む現場リーダー、ファシリテーター、変化の触媒の役割を担う方
- 向社会的な人材開発・組織開発に取り組むマネジャー・担当者
- 社会起業家、社会変革・社会課題解決に取り組む組織のマネジャー・担当者
募集要項
●日時
2022年2月18日(金)、3月4日(金)、3月18日(金)
9時30分~12時30分
● 場所
オンライン(Zoom)
アクセスのためのURLをお申し込みの方にご案内します
アクセスのための環境条件
- パソコンまたは同等機能のタブレットとビデオカメラ、マイク、ヘッドホン/イヤホン
- ブロードバンド回線によるインターネット接続(目安:実質で上り/下り1.5Mbps以上)
- Zoomアプリ(version5.0以上、最新版推奨)
- ブラウザーソフト(Microsoft Edge, Google Chromeなど。)
- できるだけ雑踏や周囲の会話のない静かな環境
※単一端末から、複数名でのご参加は原則ご遠慮ください
※原則音声のみの参加はご遠慮ください。個別の事情がある場合は事前にご相談ください。
※コースの特性上、スマートフォンのみからのご参加はできませんのでご了承ください。
● 参加費
全3回
132,000円(税込)
NPO法人・小中高教職員割引は上記から30%割引き
※「NPO職員(フルタイム)の方」、「小中高教員の方」は参加費が30%割引になります。NPO法人割引は、特定非営利活動法人・公益財団法人・公益社団法人を前提にしております。ご利用に際して必要手続きをご案内しますので、詳しくは事務局seminar@change-agent.jpまでお問い合わせください。
●主催
有限会社チェンジ・エージェント
お申込み
以下のフォームより、必要事項をご入力の上、お申込みください。領収書が必要な場合は備考欄にお書き添えください。
入金確認を持ちまして正式な受付となります。ご入金確認後、受講票をメールでお送りいたします。(※フォームの送信ができない場合は、大変お手数ですが事務局 seminar@change-agent.jp まで以下の項目をご記入いただきメールでお送りください)
※受付確認後、参加費とお支払方法(振込口座)を記載した【仮受付票】をメールで送信いたします。入金確認を持ちまして正式な受付となります。
※お申し込み後、一週間たちましても返信が届かない場合は、送受信のトラブルの可能性がありますので、お手数ですがご一報いただけますようお願い申し上げます。
お問い合わせ
(有)チェンジ・エージェント 兒玉・小田
seminar@change-agent.jp /03-5846-9660
【お願い】1週間たちましてもお返事が届かない場合は、メール送受信のトラブルの可能性がございますので、ご一報いたけますようお願い申し上げます。
公開:2021年12月23日