イベント&セミナー
本コースはお陰様をもちまいて募集を終了いたしました。今後の開催予定はこちらのページよりご確認いただけます。
会社・組織が自らの創り出しているソーシャルインパクトを把握するお手伝いをしたいと願い、長年の実績をもとに実践的な内容で人気を博するNEFコンサルティング社のセミナーをベースに、日本の事例や解説を加えた、わかりやすく実践的な内容としたセミナーを開催します。
このセミナーに参加することで、自社を取り巻くのステークホルダーにとって本当に大事なことを測ることができると自信を持つことができるようになるでしょう。また、セミナーを通して行われる日本の社会課題に関する実践ワークと相互コーチングも大きな学びとなることでしょう。
SDGsのロゴを自社の取り組みに貼り付け、「やっている・やっていない」を示す段階から進んで、「その取り組みがどのような社bid会的な価値を生み出したのか」を見える化していくために、自組織の生み出している社会的価値を測ることは、内外へのコミュニケーション・説明責任や社員・メンバーの動機付けにも役立ちます。
環境・社会・企業統治に配慮する企業を選別・重視して投資するESG投資の後押しもあって、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む企業が増えてきました。ESGのE(環境)なら、CO2排出量や水の使用量などを測ることができます。G(ガバナンス)なら、社外取締役の有無など社内のガバナンスのしくみを評価することができます。では、S(社会)はどうでしょうか? みなさんの会社・組織では、社会的な取り組みの成果や投資対効果をどのように測ろうとしていますか?
たとえば、障がい者雇用促進プロジェクトや失業者の就労支援プロジェクトの創り出す価値をどのように測定したらよいのでしょうか? このような社会への働きかけを行うプロジェクトが投資に見合う効果を生み出しているのか、どのように知り、どのように組織内外に伝えればよいのでしょうか?
世界に広がる"ソーシャルインパクトの見える化"の動きを日本へ
「社会に創り出した価値(ソーシャルインパクト)」を測定することで、プロジェクトへの支援を集めたり、支援への説明責任を果たそう、プロジェクト自体をさらに改善していこう、という動きが、英国を起点に世界に広がっています。
ソーシャルインパクトは、単なる財務指標や、対象や範囲を限定して算定できる環境負荷に比べ、測定や算定の難易度の高い領域です。そこで、チェンジ・エージェント社及びグループ会社イーズのアセスメント・見える化ユニットは、SROI(social return on investment)測定の方法論の分野で世界のリーダー的な存在となっている英国のNEF コンサルティング社と共同開発して、「ソーシャルインパクトを測る」ための世界で定評のある算定・評価手法を日本に導入することにいたしました。
ソーシャルインパクトとは何か? どのように測定するのか?
方法論・原則・プロセスと事例を実践的に学ぶ2日間
ソーシャルインパクトとは何か? その測定・評価がなぜ重要になってきているのか? どのような方法があるのか? それぞれのメリット・デメリットはどのようなものか? 自分たちのプロジェクトに適切なタイプ・レベルの評価とはどのようなものか? 世界標準と目されるSROI(社会的投資収益率)認証のしくみとはどのようなものか?
2日間のセミナーを通して、ソーシャルインパクト測定のプロセスに沿って豊富な事例と共に解説し、演習を通じて重要なポイントを体験していただくことができます。さまざまな方法論とそれらの背後にある原理原則を丁寧に説明することで、ソーシャルインパクト測定の実用的な手ほどきとなります。特に、インパクト測定の根本的な考え方や、真に役に立つソーシャルインパクト測定のための共創プロセスやスキルを重視し、丁寧に解説します。
枝廣・小田2人の講師・ファシリテーターで、国際的に定評あるコースを国内で提供
1日目午前、講師は過去18年以上にわたって数多くの日本企業へのCSR・CSV経営へのコンサルティングを展開し、環境・社会課題に関する執筆、講演、あるいは、国政や地域行政への提言を重ねてきた枝廣淳子が務めます。
1日目午後、2日目、は「学習する組織」「ダイアログ」「システム思考」などの啓発に努め、マルチステークホルダー・ダイアログによるシステム変容のファシリテーション実践を過去18年にわたって展開してきた小田理一郎が、参加者による実践課題を通じたソーシャルインパクト測定演習を指導します。
本セミナーは「ソーシャルインパクトの測定」について理解し、活用したいと考えているすべての人にご参加いただけます。
NEFコンサルティングでのセミナーでは、これまで、CSR責任者、CSRプログラムやプロジェクトの担当者、社会的企業の役員、NGO、その他、社会に何らかの変化を創り出そうと活動しているさまざまな立場の方々が参加しています。
国際的に定評あるコースを、国内にいながら日本人と一緒に日本語で学べるこの上ない機会です。あなたの組織の創り出すソーシャルインパクトの見える化を進めてみませんか?
セミナー概要
2日間のコースを通じて、以下を学びます。
- 全体像:ソーシャルインパクトとは何か? なぜそれを測るのか?
- インパクトを見定める:アウトカム(成果)を理解し、しっかりした定量的リサーチを行う
- ステークホルダーを巻き込む
- 「セオリー・オブ・チェンジ(変化の理論)」について学び、自分自身のプロジェクトについて考える
- インパクトをどう計算すればよいか?
- 創り出された変化のうち自分たちの寄与分を見極めるには
- SROI(社会的投資収益率)とは何か
- ベストプラクティス事例とインパクトのコミュニケーション
- 実践課題におけるインパクト測定のグループ演習
期待効果
本セミナー終了時には、以下のことができることを目指します。
- インパクトを測ることがなぜ重要なのか、社会から求められているのかを説明できる
- 自社のプロジェクトをどのくらいの深さ・頻度で測定・評価すればよいかを理解する
- 最も実用的でありながらしっかりしたデータ源を考えることができる
- ステークホルダーをしっかり巻き込むことの重要性を説明できる
- プロジェクトに対する「セオリー・オブ・チェンジ(変化の理論)」の重要性を理解する
- 成果に対する自分たちの取り組み以外の影響をどう考えればよいかを理解する
- 社会的評価の活用とさまざまな方法を説明できる
- 自分自身のプロジェクトに対し、インパクトマップと測定のためのアクションプランを設計できる
講師・ファシリテーター
枝廣淳子(えだひろじゅんこ)
大学院大学至善館教授、(有)イーズ代表取締役・幸せ社会経済研究所所長、(有)チェンジ・エージェント会長
映画『不都合な真実2』(アル・ゴア氏著)の著書翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、CSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動き、新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を伝え、変化の担い手を育む。
島根県隠岐諸島の海士町や北海道の下川町、熊本県南小国町等、意志ある未来を描く地域のプロジェクトにアドバイザーとしてかかわり、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
パリ協定長期成長戦略懇談会メンバー、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 街づくり・持続可能性委員会委員、経済産業大臣主催エネルギー情勢懇談会メンバー(2017年8月~2018年4月)、日本学術会議 連携会員。
主な著訳書
- 『アニマルウェルフェアとは何か――倫理的消費と食の安全』(2018年8月 岩波ブックレット)
- 『地元経済を創りなおす-分析・診断・対策』(2018年2月 岩波新書)
- 『不都合な真実2』『不都合な真実』(2017年 実業之日本社、2006年 ランダムハウス講談社)
- 『成長の限界 人類の選択』(2005年、ダイヤモンド社)
- 『学習する組織―システム思考で未来を創造する』(2011年、英治出版)、
- 『レジリエンスとは何か-何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』(2015年、東洋経済新報社)、
-
『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』(2018年12月 光文社新書 田口佳史共著)
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『人生のピークを90代にもっていく!――折り返し地点から、「死ぬまでハッピーな人生」をつくる』(2018年11月 大和書房)
小田 理一郎(おだりいちろう)
チェンジ・エージェント代表取締役
オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2002年に独立し、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL) ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。サステナビリティの科学者と実践家たちの国際ネットワーク「バラトン・グループ」役員。大陸横断で持続可能な食料システムを目指すコンソーシアム「サステナブル・フード・ラボ(SFL)」の中心人物たちと親交を重ね、世界資源研究所(WRI)の生態系サービスレビュー実務などに携わる。また、JICA で国内外の専門家に研修を実施するほか、インドネシアなど途上国でのサステナビリティ・リーダー養成に携わる。
主な著訳書
- 『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』(東洋経済新報社)
- 『「学習する組織」入門』(英治出版)
- 『企業のためのやさしくわかる生物多様性』(技術評論社)
- 『社会変革のためのシステム思考実践ガイド』(英治出版)
- 『敵とのコラボレーション』(英治出版)他多数。
●チェンジ・エージェント社CSR・CSV実績
2005年の創設時から企業のCSR方針・戦略策定、CSRマネジメントシステム、CSRレポートなどによるコミュニケーションを支援するコンサルテーションを展開。特に、マルチステークホルダーとのエンゲージメントに関して、CSR各分野の専門家や市民とのダイアログの企画、ファシリテーションなどを提供してきました。
また、国内外の環境、社会、ガバナンス諸分野の専門家と広く交流し、国際的なネットワークを築き、世界のESG、SDGs、CSV、サステナビリティなどの潮流に関してのリサーチ、勉強会、講演などを多数実施。2010年から「サステナブル・フード・ビジネス研究会」を主宰し、食品業界の方が企業やセクターの枠を越えて学び、協働するためのプラットフォームを運営しています。
●NEFコンサルティングとは
英国のソーシャル・シンクタンクNew Economics Foundation(NEF)の立ち上げた社会的企業で、「人と地球」を意思決定の中核に据えるために、社会的・経済的・環境的インパクトを測り、改善するためのコンサルティング・研修等の事業を展開しています。SROIの方法論を開発したのもNEFコンサルティングです。現在、SROIの国際的な認証制度を運用している Social Value International の主要メンバーでもあります。(https://www.nefconsulting.com/)
●イーズ アセスメント・見える化ユニットとは
イーズでは「測り、見える化することによって変化を起こす」必要性と重要性を認識し、「大事なもの・変えたいもの」を測定し、見える化する「アセスメント・見える化ユニット」を立ち上げています。専門スタッフがその知識とスキルを活用して、環境負荷、ソーシャルインパクト、幸福度、地域経済の現状などを測定・計算し、効果的に「見える化」するお手伝いをしています。(https://www.es-inc.jp/visualize/)
募集要項
日時
2021年8月23-24日(月火)
9:30-17:30
場所
オンライン アクセスのためのURLを参加者にご案内します(ZOOM予定)
アクセスのための環境条件
https://www.change-agent.jp/faq/online.html#faq001348
※単一端末から、複数名でのご参加は原則ご遠慮ください
※原則音声のみの参加はご遠慮ください。個別の事情がある場合は事前にご相談ください
※コースの特性上、スマートフォンのみでのご参加はできませんのでご了承ください。
※資料は事前ではなく事後に共有させていただく場合がございます。
募集人数
約24名
本セミナーは「ソーシャルインパクトの測定」について理解し、活用したいと考えているすべての人にご参加いただけます。
・企業のCSR・CSV責任者
・企業のCSRプログラム・CSV事業担当者
・社会的企業の役員・メンバー
・非営利組織の役員・メンバーなど
価格
NEFコンサルティン社が英国で提供する価格(約75,000円)と同レベルですので、英国までの出張宿泊費用、通訳費用などの大幅な節減となります。
- 一般価格 77,000円(税込)
- NPO割引価格 53,900円(税込)
※NPO割引には事前審査がございます。NPO割引は特定非営利活動法人またはそれに準ずる団体のフルタイム職員の方が対象となります。
ご利用に際しては、必要事項をご案内しますので、詳しくは事務seminar@change-agent.jp までお問い合わせください。
※割引の併用不可
主催
有限会社チェンジ・エージェント/有限会社イーズ
共同開発
NEFコンサルティング社(英国)
お申込み
以下のフォームより、必要事項をご入力の上、お申込みください。領収書が必要な場合は備考欄にお書き添えください。
入金確認を持ちまして正式な受付となります。ご入金確認後、受講票をメールでお送りいたします。(※フォームの送信ができない場合は、大変お手数ですが事務局 seminar@change-agent.jp まで以下の項目をご記入いただきメールでお送りください)
お問い合わせ
(有)チェンジ・エージェント 担当 岩下
E-mail: seminar@change-agent.jp Tel:03-5846-9660
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※現在、スタッフの時差通勤・在宅ワークを推奨しているため、平日もオフィス不在となる場合がございます。メールでのお問い合わせは順次対応させていただいておりますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
公開日:2021.4.16