イベント&セミナー
新型コロナウィルスの影響が刻一刻と変化している状況を受けて、慎重に協議を重ねた結果、3月12-13日に予定しておりました本セミナーの開催は中止とさせていただきました。お申込みの皆さまにはすでにメールでご案内させていただきました。ご質問、ご不明点等はseminar@change-agent.jpまでお問合せください。セミナーを楽しみに様々ご調整してくださっていた皆様には、大変申し訳ございませんが、何卒ご理解頂きたくお願い申し上げます。
「学習する組織」を構成する5つのディシプリンの基礎を体験的な演習を通じて学びます。さらに学習を進めたい方向けに実践コースとして、「学習する組織」を導くリーダーシップ~アクション・インクワイアリー(行動探求)~がございます。
変化の時代にリーダーに求められるもの
「学習する組織」が広まっている背景には、まず企業や政府を取り巻く環境が複雑な変化を加速していることがあげられます。今日の成功体験に基づく意思決定は、明日の成功を保証しないばかりか、かえって問題を作りだすことすらある複雑な時代です。外部の変化をいち早く察知し、その意味を常に考えながら、自らの運命を切り開くことが重要です。
そのような背景にあって、従来のようなプラニングとコントロールに基づく手法は機能しなくなってきています。あまりにも早い複雑な変化に対して、経営中枢部による情報集中と上意下達の指揮命令システムではついていけません。第一線の社員の現場のマネジャーが自ら考え、行動することが迫られています。
変化に適応可能な組織のためにデザインされた「学習する組織」、実践と基本動作を学ぶ
変化する複雑な環境の中で、最適な組織システムをデザインするために、システム思考を中心に、組織学習理論や、認知行動科学などの研究成果を盛り込んで開発されたのが「学習する組織」です。
本研修コースでは、学習する組織に必要とされる5つの学習領域「システム思考」と「メンタル・モデル」「自己マスタリー」「チーム学習」「共有ビジョン」を、包括的に学ぶ二日間のコースです。
常に高い志を目指すチームの学習に終着点はありませんが、このプログラムの内容を実践することで、チーム単位であれば半年から1年程度の間に「学習する組織」に変わることを目指します。その実践の基本動作と考え方を、二日間で身につける、現場リーダー及びネットワークリーダーのための研修です。
募集要項
日時
2020年3月12日(木)~13日(金)※通い
1日目 9:30~18:00
2日目 9:30~17:30
場所
グランパークカンファレンス(JR田町駅、地下鉄三田駅より徒歩数分)
定員
16名
価格
75,000円+税/人
※食事代、宿泊費等は含まれません
※「NPO職員の方」・「小中高教員の方」(フルタイム職員の方にかぎります)は参加費の30%割引制度がございます。割引きには事前審査がございます。NPO割引は、特定非営利活動法人またはそれに準ずる方が対象となります。
※100km以遠の方は遠方参加者割引制度がございます。
※割引の併用不可
以上の割引を希望される場合は、必要書類・事前の確認事項をご案内しますので、お申し込みフォームにチェックをお願いいたします。
主催
有限会社チェンジ・エージェント
コース概要
目的
- 人とチームの潜在能力を最大限引き出すためのリーダーシップ能力を身につける
- 常に進化し続ける、しなやかな組織を作るための考え方、手法と習慣を学ぶ
- 具体的には、学習する組織の5本柱である「自己マスタリー」「メンタル・モデル」「システム思考」「チーム学習」「共有ビジョン」の5つの領域についての重要概念を学び、個人とチームの学習能力と意識を高めるプロセスを学ぶ
参加者と講師(ファシリテーター)全員でともに「学びの場」を作り出し、全員が互いに学びあうコースとなっています。簡潔な講義で必要な知識やノウハウを伝えつつ、経営戦略演習(マネジメント・シミュレーション・ゲーム)、グループワークとふんだんな話し合い、振り返りを中心とした2日間の体験型ワークショップです。
カリキュラム
(予定:講義の効果を高めるために一部変更する場合もありますのでご了承ください)
<1日目> システム思考・メンタルモデル
学習する組織の5つの領域のうち、「システム思考」と「メンタル・モデル」について学びます。
- 経営戦略演習を通じて、システムの生み出すダイナミクスを体感し、システム的な視点の重要性を認識します。
- さらに、システム思考の「氷山モデル」を用いて、自分たちの結果を生み出したダイナミックなパターンと構造の関係について考えます。ついで、「システム原型」を学び、特に職場や組織で起こりやすい「問題のすりかわり」という原型を使ってなぜ対症療法に走ってしまうのか、どうすれば根治療法を見つけ、実施できるのかを考えます。
- しばしば個人や組織の学習の障害の原因となる「メンタル・モデル」について、「推論のはしご」モデルを活用して、学習に必要なプロセスを学びます。
導入
講義「学習する組織と5つのディシプリン」
経営戦略演習「ビールゲーム」
経営戦略演習振り返り(システム思考/メンタル・モデル)
講義「氷山の奥にあるものは何か?」(システム思考)
演習「変化のダイナミクスと構造を考える」(システム思考)
講義「システムの罠」(システム思考)
演習「対症療法に走っていないか?」(システム思考)
講義「推論のはしご」(メンタル・モデル)
演習「推論のはしごをゆっくり上る」(メンタル・モデル)
チェックアウト
<2日目> 自己マスタリー・チーム学習・共有ビジョン
学習する組織の5つの領域のうち、「自己マスタリー」、「チーム学習」と「共有ビジョン」を学びます。
- 「自己マスタリー」では、それぞれの人のビジョンを考え、ビジョンと現実との間で生み出される「クリエイティブ・テンション」を学習の動機付けとして活用します。
- 集団において「チーム学習」を効果的に行うために重要な、話し方・聴き方の4つのレベルについて学びます。
- 「共有ビジョン」についての講義や事例の後に、5つのディシプリンを統合するビジョン展開マトリックスのツールを通じてチームの共有ビジョンを探求します。
- 最後に、この2日間の学習をどのように今後につなげていくかを話し合い、まとめと振り返りを行います。
チェックイン
講義・対話「組織開発手法としてのチェックイン」(チーム学習)
講義・演習「自身の志を考える」(自己マスタリー)
講義・演習「話し方・聴き方の4つのレベル」(チーム学習)
講義「共有ビジョン」
事例「10日間か、廃業か」(共有ビジョン)
演習「ビジョン展開マトリックス」(共有ビジョン/システム思考/メンタルモデル)
演習「学習しつづけるために」 (自己マスタリー/チーム学習)
チェックアウト
期待する効果
○個人レベルでは、以下の効果が期待できます
- リーダーシップ能力の向上
- ビジョン策定力、対話力、システム思考力の向上
- たゆまぬ学習への動機付けとビジョン実現へのコミットメント
○加えて、学習した手法をチームに展開することによって、以下の効果が期待できます
- チームのパフォーマンスの向上
- 仕事のやりがいと関係性の向上
- 考えること、話し合うことの習慣化
- ビジョン、理念の策定と浸透
- チーム及び組織での全体最適化への取り組み
- 風通しのよい、学びの文化の根付き
- 環境変化への迅速な適応としなやかな強さの保持
講師
小田 理一郎(チェンジ・エージェント代表取締役)
オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL) ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。共著書にシステム思考の入門書『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』など、共訳書にピーター・M・センゲ著『学習する組織――システム思考で未来を創造する』(英治出版)、ジョン・D・スターマン著『システム思考――複雑な問題の解決技法』(東洋経済新報社)、『行動探求――個人・チーム・組織の変容をもたらすリーダーシップ』(英治出版)、監訳書にアダム・カヘン著『社会変革のシナリオ・プランニング――対立を乗り越え、ともに難題を解決する』(英治出版)など。
吉沢昇司(チェンジ・エージェント講師)
早稲田大学商学部卒業後、教育ベンダー、IT系マーケティング会社にて主にマーケティング企画・戦略を担当し、2002年学校教育・企業教育コンテンツを提供する株式会社ウィル・シードに入社。営業、商品研究・開発、講師開発・育成を担当後、教育研究所所長、取締役などを経て2012年4月より独立。現在は様々な教育コンテンツを開発すると共に、 「学習する組織」の実現をライフテーマとし、システム思考やホールシステムアプローチを活用したビジョン浸透、組織の変革、組織学習能力の向上、リーダー シップ開発等をテーマとしたコンサルティング活動を展開している。講師・ファシリテーターとして、2002年より、新入社員~マネジメント層まで、約80 社400回以上の出講経験を数える。
後藤拓也(チェンジ・エージェント契約講師、人事・組織開発コンサルタント)
大学卒業後、広告会社勤務を経て、英国シューマッハ・カレッジ大学院に留学。「ホリスティック・サイエンス」修士コースを修了。帰国後、チェンジ・エージェントに参画し講師・ファシリテーターを務め、「システム思考」「学習する組織」の理論や方法論などをベースとした人や組織の変容に携わる。2015年に独立し、人材開発・組織開発コンサルティングやコーチングサービスを提供している。
→北見幸子が、吉沢昇司、後藤拓也に変更になりました。
お申込み
以下のフォームより、必要事項をご入力の上、お申込みください。領収書が必要な場合は備考欄にお書き添えの上、ご相談ください。
入金確認を持ちまして正式な受付となります。ご入金確認後、受講票をメールでお送りいたします。(※フォームの送信ができない場合は、大変お手数ですが事務局 seminar@change-agent.jp まで以下の項目をご記入いただきメールでお送りください。)
※受付確認後、参加費とお支払方法(振込口座)を記載した【仮受付票】をメールで送信いたします。
入金確認を持ちまして正式な受付となります。
※お申し込み後、一週間たちましても返信が届かない場合は、インターネットの送受信にトラブルがあることも考えられますので、お手数ですがご一報いただけますようお願い申し上げます。
※2020年新型コロナウイルスの感染の日本国内で広がっておりますが、お申込み・お振り込み後に参加キャンセルをご希望される場合は、当日までにお申し出いただければ、参加費の全額払い戻しあるいは次回開催日への振り替えにて対応しております。
参加される方はご体調を大事にされ、風邪の症状などが見られる場合はくれぐれも無理なご参加をさならないようお願いいたします。
また、参加者の皆様へのご健康への影響を考慮し、今後の日本国内の感染状況を注視して、開催有無を開催予定日の2週間前にご案内します。緊急と判断した場合には直前に中止をご案内させていただくこともありますこと、ご理解いただきたくよろしくお願いいたします。
参加者の声
※前回までのセミナーの感想を一部抜粋してご紹介します。
「セミナーの中で疑問に感じた点、分からなかった部分は都度質問させていただきました。
自分の職場に照らし合わせて、色々と考える為のヒント(型)を教えてもらえた
様に思います。」
「気づきを得られる機会が本当に多いワークショップでした。また、その後に理論的説明、ツールの練習する機会もあり、とても良かった。」
「思考、問題の整理方法として、非常に有効なツールだと思います。」
「気づきが多くて、自分自身触発される事が多かったと思います。まず実際にやってみる事で腑に落ちやすかった。」
「目にみえないもの、根源にあるものを見ることの大切さに改めて気づかされました。組織の内側から動かす力を導き出すさまざまな方法論に目を開かされました。小さいレベルから実践したいと思います。」
「講義から受けたインパクトや刺激はもちろんのこと、クラスのメンバーからも様々な影響を受け非常に収穫が大きかったです。」
「様々 なワークを入れられることで、システム思考やループ図への理解が進んだように感じます。ビールゲームは初めて参加させていただきました。実際に主 催できるようになるまでに時間がかかりそうですが、参加者の気づきが促進されるので是非実施してみたいと考えています。」
「一貫性を持って学習できて大変良かったです。参加者同士のディスカッションタイムはとても良い刺激になりました。」
「具体的に職場で何をしようか、という発想が出来た。」
お問い合わせ
(有)チェンジ・エージェント 担当 岩下
E-mail: seminar@change-agent.jp Tel:03-5846-9660