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「日本はかつては再生可能エネルギーのリーダーだったのだが」半世紀近く環境問題のオピニオンリーダーとして世界を引っ張ってきたレスター・ブラウンは、姿を現わし始めたばかりの新しいエネルギー経済を見据えながら、80歳の誕生日を祝う席でこう切り出した。エネルギーの分野は、世界的に全く新しい状況、再生可能エネルギーへの転換が急展開している。これだけグローバル化が進み、情報があふれているというのに、日本では、「エネルギーの分野で世界では何が起きているか」という事実や情報からも途絶されているように思える。本書は、日本をこよなく愛してきた著者からの、最後の叱咤激励のメッセージでもある。福島の原子力発電所の事故、差し迫る地球温暖化の脅威...。現状維持を願う人たちですら抗いようのない、強力で確かな流れが加速する。「これまでのやり方」に固執する日本にこそ、勇気ある大転換が求められている。