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**終了しました**【大阪】7月3日(金)19:00~「システム・リーダーシップ」講演

2015年06月08日

本セミナーはおかげ様をもちまして終了しました

7月3日、大阪にて小田理一郎による「システム・リーダーシップ」講演を開催します。(以下、こちらの記事を転載


「システム・リーダーシップ」講演 (7月3日19:00~@大阪)

社会や組織を変容し、社会や多様な関係者たちの間にインパクトをもたらすような変化を創り出すことは容易なことではありません。その組織や地域のさまざまな役割の人たちが、変化を"ワガコト"としてとらえ、それぞれの立場でリーダーシップを発揮する必要があるためです。

○どうすれば、利害の異なる人たちの間でも共通の理解や目的を持つことができるのでしょうか?

○どうすれば、社会や組織の大きな課題が一人ひとりの心の奥にある志とつながるのでしょうか?

○どのようなプロセスが関係者間の共有価値の共創につながるのでしょうか?

○どうように、そうした能力を、個人・組織・社会の中で培っていくことができるのでしょうか?

組織論でもリーダーシップ論でも、新しいモデルが盛んに提唱されます。しかし、古いモデルが日に日に機能不全に陥っていく一方で、新しいモデルはまだ主流となっているとはいえません。そういった"新しい時代"と"古い時代"が交差しようとする今日ほど、システム規模の変革を生むための「システム・リーダーシップ」が求められる時代はないでしょう。

「システム・リーダー」とは、システム規模での変革を生み出すために必要となる、集合的なリーダーシップを人々の間に育むリーダーのことです。歴史に残るシステム・リーダーには、インド独立の父マハトマ・ガンジー、黒人公民権運動を進めたマーティン・ルーサー・キング牧師、そして、ネルソン・マンデラなどが挙げられます。日本でも、明治維新を実現した志士たちの集合的リーダーシップを育んだ吉田松陰や坂本龍馬などがシステム・リーダーにあたると言えるでしょう。

システム・リーダーは、その個性やスタイルはさまざまですが、たいていは「カリスマ」型、「ヒーロー」型リーダーのスタイルとは合致しません(過去の結果から、後に多くの人を勇気づける「ヒーロー」となっているかもしれませんが)。システム規模の課題は、その複雑性や規模ゆえに個人や一組織だけでは解決できない課題です。必然的に、多くの組織や個人が協働して取り組むことなくして変革は起こりません。このさまざまな関係者たちの、集合的なリーダーシップを育むことが最大の特徴です。

しかし、異なる利害関係者たちの間での協働を育むことは、簡単なことではありません。現実に、多くの協働への願いや呼びかけはうまくいかず、むしろ二極化のダイナミクスや過去のしがらみの慣性に囚われてしまうことは少なくありません。結局は、ネルソン・マンデラや坂本龍馬のような、特別な人が必要なのでしょうか?

私たちの答えは、否です。リーダーシップとは後天的な能力であり、システム・リーダーに必要な能力もまた、磨き、育むことができるものです。現実に、世界では数多くの普通の人たちが自らを変容させて、システム・リーダーに必要な能力を磨くことで、会社の中で、地域の中で、あるいは社会問題の領域で、システム規模の変革を起こしている事例が数多く存在します。「学習する組織」によって組織論のパラダイムを変えたピーター・センゲは、システム・リーダーに共通に見られ、必要となる中核的な能力として次の3つを挙げます。

■自分たちを含めたより大きなシステムについて、自分に見えやすいところだけでなく、他者の視点を含めて全体性を見ることを助ける能力

■互いに異なる立場をもつ関係者たちが、互いに内省的・生成的に聴き、話すことを促す能力

■集団の意識の焦点を、受け身・反応的な問題解決ではなく未来の共創へあてて、共有ビジョンがそれぞれの個人の志と重なり合うことを助ける能力

この対話セッションでは、これらの3つの能力がどのようなものか、そして、今出現している世界の企業、NGO、コミュニティの新たなシステム・リーダーたちがどのようにその能力を育んでいるかについて、事例を交えて紹介します。

そうした事例をきっかけに、私たちの身の回りのシステムである職場や会社、家族や地域をよりよいものにするために、自らがどのようなあり方や行動をとればよいのかご一緒に対話しませんか?


講師

小田 理一郎 (有限会社チェンジ・エージェント 代表取締役社長兼CEO)
オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、日本およびグローバルに学習コミュニティを設立・運営して、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」などの普及推進を図っている。

共著に『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』『もっと使いこなす!「システム思考」教本』(以上、東洋経済新報社)など、共訳書にピーター・M・センゲ著『学習する組織』(英治出版)、ジョン・D・スターマン著『システム思考』(東洋経済新報社)、監訳書にアダム・カヘン著『社会変革のシナリオ・プランニング』(英治出版)、解説書にドネラ・H・メドウズ著『世界はシステムで動く』(英治出版)。


開催概要

日時:    2015年07月03日(受付18:45~ 19:00イベントスタート 20:45終了予定)

開催場所: 大阪科学技術センター (大阪府大阪市西区靱本町1-8-4)

参加費:   2,000円(税込)

定員:    25名 (先着順)

申込期間: 2015年6月4日~7月2日

主催者:   武田由利子

申し込み: https://ssl.kokucheese.com/event/entry/303837/

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